>>29
●「大陸法を学んだ弁護士を増やしたい」
――具体的に何をやるのでしょうか?

浅石:これからつくる有識者(専門家)の委員会が具体的な方向性を決めることになります。
初めてのことなのでじっくり考え、2020年度下期から、1つか2つの事業ができればと思っています。
一気に使い切るのではなく、10年、20年経ったときに「委託者共通の目的にかなう」ということが、はっきりとわかるような使い方にしたいですね。

ただ、予断を与えないためにも、あまり具体的には言わないように気をつけています。
議論を進めるために例をあげていきますが、それにこだわらずに共通目的事業はどうあるべきか、これからじっくりご議論いただきます。

それでもやはり、JASRACは、先進諸国から支援を受けて、ここまで成長したわけですから、著作権思想の普及、音楽文化の発展、アジア地域の団体への支援ということは、当然やっていかなければいけないと思っています。


そのためには、まずは人です。
JASRACの草創期の経験を踏まえて、アジア・太平洋の著作権管理団体から研修生を受け入れたり、こちらから人を派遣したりするなど、人的交流は必要だと思っています。