>>55
>でさ、三成ちゃん。どうなのよ、ぶっちゃけ? いけると思ってる?
もちろんです。勝算なくして戦はしません。
秀頼様は我らが陣営にあり、兵站もこちらが圧倒的に有利です。
山道筋には関ヶ原に陣場を築いていますし、松尾山には陣城を構築しています。
そこに輝元公が秀頼様をお連れする計画もあります。
徳川方は進軍してきたばかりでなんら陣場を構築してはいませんし、遠征軍ですから長期戦となると不利なのが目に見えています。
そこがこちらの狙い目なのです。
近いうちには、伊勢路の立花勢らががら空きの海道筋を下って、左衛門大夫の清州城を攻めれますし、合流して徳川方の背後をつくことも可能です。
ただ、不測の事態が起こりまして・・・・
それが金吾殿の勝手な松尾山布陣と、安房守殿の秀忠勢引き止めです。
我らが大垣にいたころから浮浪状態の小早川勢が、関ヶ原防衛ラインの要である松尾山に勝手に入ってしまい、これを攻めるわけにもいかず苦慮しています。
それと秀忠勢の未到着、これが両軍に決戦の気運を押し広めてしまってます。
これはまさに計算外というか、我らは秀忠勢がくる事を前提に戦略を立てていました(海道筋は内府・左衛門大夫ら、山道筋は秀忠勢)。
私としては、当初の計画通り持久戦とし、田辺城攻めを終えた兵のこちらへの到着を待ちたいのですが、左衛門大夫や甲斐守らが自軍らだけでしきりに戦端を開きたがっているとの情報もあり、事態は流動的です。