皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち20日に東宮御所(とうぐうごしょ)で記者会見し、戦争の記憶が薄れつつあることに触れ、
「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と述べた。

【皇太子さま】55歳の誕生日 記者会見の全文

皇太子さまは子どものころから、天皇、皇后両陛下と一緒に、沖縄戦が終結した沖縄慰霊の日(6月23日)、広島と長崎の原爆の日、終戦記念日に黙とうし、
原爆や戦争の痛ましさを教わってきたことを紹介。今は長女愛子さまも両陛下から戦争の話を聞いているという。

今年、戦後70年を迎えることについては「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」とし、
「本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と語った。
http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20150223k0000m040105000c.html