40 :白馬青牛 ◆B3h9hvY9bA :2009/04/17(金) 22:45:31 ID:eBXbNalH0
「如何に五八の兵とて山砲三発では如何せん」云うわけか。 まあ、高田第58聯隊は、
仙台第13師団より越後健児集う精鋭として、 烈兵団の中でも、久留米第18師団の菊兵団から
転出した福岡第124聯隊や 奈良138聯隊以上に戦力を期待されとったけんのう。
高田第58聯隊云うと、宜昌の広島第39師団広島第231聯隊第一大隊の中島高地の戦闘を思うのう。
「中島高地は高田第五十八聯隊の守備した とき、一度敵の敵も猛攻に屈した所で、敵は自信を
持っており、勝手の知られた陣地である。仙台第十三師団の高田聯隊が広島聯隊の三倍
近い兵力を持ってしても守れなかった陣地である。」
結果として、広島部隊は敵を撃退させたが「勝利の要因は、広島部隊の精強に俟つことは云う
までもないが、訓練の合間に兵隊たちが創意工夫した、一例としてビール瓶や小石等の活用で
あった。長時間の射撃で、 小銃、軽機関銃の銃身は焼けて使用できなくなる。衆を恃む敵に
とって、日本陣地が火を吐かなくなれば勝ったも同然、破壊された鉄条網を踏み越えて、大挙して
最後の詰めの突撃をしてくる。 そこへ、降って湧いたような小石や空瓶、木材、土塊の一斉投下で
ある。 空瓶の破片は匍匐する肌を切り、土塊や石は手榴弾と思い込んで逃げまわり、投下物が
散ると時として目をやられる。そこへ軽機関銃、マキシム機銃等、残り少ない貴重な残弾の
一発必中の射撃を集中する。
仙台第十三師団高田聯隊のときには、日本軍陣地の銃火の衰えに、最後の詰めの突撃に成功して
中国軍が勝利したが、広島聯隊はこの最後の五分間の戦闘に勝利し嬌敵を撃退した。」