『日本書紀』においてヤマト王権(天武朝)の系譜の天皇は、初代の神武天皇とそれに続く欠史八代の天皇(第2代綏靖天皇、第3代安寧天皇、第4代懿徳天皇、第5代孝昭天皇、第6代孝安天皇、第7代孝霊天皇、第8代孝元天皇、第9代開化天皇)の9代と第40代天武天皇、
第41代持統天皇の2代を加えた計11代であり、間の第10代(崇神)から第39代(弘文)までの30代の天皇は九州倭国の系譜を挿入したものと考えられる。
つまり、天武の父はヒコオオビビ(第9代とされる開化天皇・彦大日日・日子大毘毘)、祖父はヒコクニクル(第8代とされる孝元天皇・彦国牽・日子国玖琉)、曾祖父はヒコフトニ(第7代とされる孝霊天皇・彦太瓊・日子賦斗邇)である。