司馬さんは川路〈利良〉を「としなが」と読むことに固執されている。
川路がパリのホテルの宿帳にローマ字で「としなが」と署名したことが根拠になっている。
しかし、当時は別の漢字で「としなが」と名乗っていたのであろう。
その後〈利良〉と改名したのであるから、「としよし」でよい。