>>109の続き

問題は「歩」の長さをどれくらいの長さとすればよいかが、よい典拠がないこと
wikipediaの「歩 (尺貫法)」に従えば、
周代 歩=1.35メートル
漢代 歩=1.38メートル

これをもとに10寸の尺(歩=六尺四寸)で換算すると、咫は八寸だから
 歩     周尺(十寸)    咫(八寸)
1.35m    21.1cm      16.9cm
1.38m    21.6cm      17.3cm

8寸の尺で換算する(歩=八尺)と、咫は八寸だからこのときは尺=咫となる
 歩     周尺(十寸)    咫(八寸)
1.35m    16.9cm      16.9cm
1.38m    17.3cm      17.3cm

>1)2)より古周尺=今周尺八寸=漢尺八寸=約23cmx0.8=18.5cm

こうはならないのは理解できたかな?

それから、歩=六尺四寸に関して、新井宏氏が、論文をかいてるのを見つけた
「『考工記』の尺度について 新井宏」
arai-hist.jp/thesis/archeaology/metrology/koukouki.doc

これによると、周尺六尺四寸は、六尺六寸の誤記で、その原因は
篆字の四と六が似ているからと考えられるそうだ
四 http://www.shuowen.org/view/9671 の𦉭
六 http://www.shuowen.org/view/9679