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(徳川将軍家の系統)
→13.斉裕 ※ 

14.茂韶   明治をむかえる。

※将軍の息子である十三代斉裕は、正室に鷹司政通の娘である鷹司標子を迎えた。
鷹司政通は東山天皇の男系四世の子孫である。その父親の政煕は藤原氏の氏の長者で関白。
徳川将軍家の息子と関白鷹司家の娘の子なのだから十四代茂韶は大名中最高の血筋と
いっても過言でなかった。

現在の当主は昭和17年生まれの女性。19代目にあたるが、結婚しておらず子供もない。
養子をとって継がせる気持ちもないという。蜂須賀家は絶家となることが確定している。
当主である女性が絶家を選択したのは分かるような気がする。
蜂須賀家といっても、当主本人は一滴も血を受け継いでいないのである。
蜂須賀家も宗家でなければ血脈を継いだ子孫はいるのだから、そうした人々が後嗣を絶やさぬ
ようにしていけばよい。
当主の先祖は徳川将軍家斉の二十二男斉裕であり、自分は徳川将軍家の血筋であるが、
徳川将軍家は現在も続いており、御三家もそれぞれ健在である。
徳川家の関係でもとくに自分が系統を伝える必要もないと考えたのだろう。