相場の神様とまで讃えられ、不朽の名声を博した本間宗久は
享保九年(1725年)日本屈指の穀倉地帯・出羽にて生ま
れた。八代将軍吉宗の治世である。

二十三歳にて酒田の豪農・本間家の養子となり、そのとき名
を宗久と号した。後の本間三代当主・光丘が十六歳の時である。
そのとき光丘は宗久を「兄」と呼んでいたので、光丘の姉婿と
云う説が主流となっている。

この類い希な才に秀でた兄宗久、統治に優れた弟光丘の二人に
より、本間家の財力は一桁も二桁も強大となり、名門本間家の
事実上の創始者となる。

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