>>261
イギリスも負けたし、日本も負けた。
どちらも未来永劫の支配者ではない。
それを身近に認識できた部分は影響があるのではと思います。
このことを肯定的に捉える意見はあると思います。
ただ、日本軍を肯定的に捉えるというのとは違います。
一応、念のため明記しておきます。

日本軍に対する心情も考え方・立場によって様々だとは思います。
マレー人の中には、日本の軍政で取り入った人もいました。
日本敗戦後、一部の日本に協力したマレー人は華人と抗争していたりします。
そして、日本に協力した人たちは、英・華人に冷遇される。
日本軍の華人への弾圧の反動もあったみたいですね。
こういった人たちの中には、日本軍に勝って欲しかった。という人もいるかもしれません。

他方のマレー人にとっては、日本の植民地時代は過酷で、イギリス時代よりも酷かったと言われています。
軍票乱発によるインフレ。搾取の厳しさによる反発。
それらを声に出すと、憲兵に捕まり拷問を受ける。
とかくシンガポールの華人への圧政に目が行きがちですが、マレー人にも被害を受けた人は多く居ます。
※大本営のマレーへの軍政方針は、厳しい搾取です。(先に挙げたインドネシアの今村軍政は個人的な判断であって、大本営は今村将軍にマレーと同じように厳しい搾取をするよう圧力をかけています)

また、マレーに関しては、インドネシアと違い、日本はマレーの独立を認めなかった。
この辺は、マレー人の中でも裏切られたと感じる人はいるかもしれません。

戦争の意義を肯定的に捉える意見と言うのを否定する必要はありますし、そこを理解する部分も必要だと思います。
ただ、大前提として日本のマレーへの植民地政策に批判的な人の意見を十分に汲み取る必要があります。
その上でないと欺瞞に映ってしまうと思いますので、一応、マレーに被害を与えた部分も書いておきました。


あと、フィリピンで戦争の意義に肯定的な意見というのは、どういったものがありますか?