鈴木商店の台湾銀行からの借入金残高
(単位:千円) ソース:『台湾銀行史』 昭和39年

               │
.     大正9年末 │.  80,811
    大正10年末 │ 123,719
    大正11年末 │ 179,036
    大正12年末 │ 226,906
    大正13年末 │ 276,051
    大正14年末 │ 313,275
    昭和元年末 │ 356,857
  昭和2年3月末 │ 378,859
               │

 ・ 鈴木商店の借入金残高は昭和元年末の時点で
.   鈴木合名の払込資本金5000万円の7倍以上。
 ・ 台湾銀行は全貸付金の3分の2を鈴木商店に固定したため
.   資金繰りの悪化に苦しむことになる。
 ・ 昭和2年3月、片岡蔵相の失言がきっかけとなって金融恐慌が発生、
.   台銀は三井銀行等からのコール・マネー(短期資金)の供給を絶たれ、
.   日銀からの緊急融資も拒絶された。危機に瀕した台銀は鈴木商店に対する
.   貸出中止措置をとった結果、鈴木商店はついに倒産した。