こんな奴が指導者になれた国。

保阪正康の「不可視の視点」
明治維新150年でふり返る近代日本(38)
東條が黙殺した「日米戦力比較資料」
https://www.j-cast.com/2019/06/02359012.html
 昭和20年8月13日ごろ、東條は天皇がポッダム宣言受諾の意思を明かした後に、密かに手記を書いていた。
その中に驚くべき内容があった。次の一節である。

「もろくも敵の脅威に脅へ簡単に手を挙ぐるに至るが如き国政指導者及国民の無気魂なりとは夢想だもせざりし処
之に基礎を置きて戦争指導に当たりたる不明は開戦当時の責任者として深く其の責を感ずる(以下略)」
 
 東條に言わせると、戦況はまだ日本が負けるという状況ではない、それなのに弱気を出して戦争終結に持って
いこうというのはあまりにも情けない、自分はこんな弱気の国民とは思わずに戦争指導に当たった不明を恥じると
開き直っている。これはむろん天皇批判とも読めるのだが、こういう指導者に指揮された戦争がどのように推移
したかは容易にわかる。