亀井静香元金融担当相や石原慎太郎元東京都知事が呼び掛け人となり、西南戦争で倒れた西郷隆盛や戊辰戦争で敗れた幕府、会津藩など「賊軍」とされた戦没者を靖国神社に合祀するよう求める会を立ち上げ、近く徳川康久宮司に申し入れることが7日、分かった。

 自民党の二階俊博幹事長、中曽根康弘元首相ら政界関係者や稲盛和夫京セラ名誉会長をはじめ財界人が賛同者となっている。亀井氏は「2年後は明治維新から150年。この問題を解決したい」としている。

 申し入れ趣意書では西郷や佐賀の乱の江藤新平、会津藩の白虎隊、新選組など「賊軍と称された方々も、近代日本のために志をもって行動した」と評価したうえで「過去の内戦においてお亡くなりになった全ての御霊を合祀願う」としている。

 会には、福田康夫、村山富市両元首相、伊吹文明元衆院議長らも名を連ねている。