【2020年の生長の家の意見に感銘】

昨年の2020年10月14日。「国民会議」の源流と評される
宗教法人「生長の家」が朝日新聞朝刊に意見広告を出した。

表題は、《― 真理探究への政治の介入に反対する ―
(日本学術会議第25期推薦会員任命拒否に関する声明)》。

その主張は、《現代の議会制民主主義下の内閣総理大臣には、公
序良俗を侵す危険がないにもかかわらず、宗教や学問の営みを自
分の好みの方向に操作する権限は与えられていません。従って生
長の家は、真理探究への為政者の介入に断乎反対します》だった。

当方、今年になってこれ知り(見逃していた)、慌てて確認して
正直、感動すら覚えた。なにしろ同声明のつい2日前、国民会議
の櫻井よしこ氏らが「日本学術会議は解散せよ」といった意見広
告を国内数紙に掲載したばかりだったのだから……。

現在の成長の家について知る立場にない。が、少なくとも成長の
家の主張は、昨今話題の眞子さんふくめ、昭和天皇に連なる家
族≠フみなさんも……賛同されたことと勝手に想像する。

宗教法人として成長の家は、学問の自由と信仰の自由を同次元で
守れとしたが、その認識は全面的に正しい。

そのかぎりにおいて天皇は、「私的行為」としの「宮中祭祀」に
おいて堂々と信仰上の「現人神/現御神」となることができる。
天皇は人として「人権」を手に信仰上の「現人神」となり、信
仰上の「八百万の神々」と向き合うことができるのだから。