>>303
>艦隊決戦
太平洋戦時にはそのドクトリンは時代遅れになってるのだが。
真珠湾とマレー沖後、アメリカはエセックス級の量産を拡大し、アイオワ級は途中でモンタナ級は完全にキャンセルと、
主力を空母に移し、戦艦を空母護衛と艦砲射撃用と割り切ってるぞ。

>それが日本やアメリカほか各国海軍が望んだシチュエーション。
日露戦争〜第一次世界大戦時にな。
航空機の発達で夢と消えた。
夢から覚めて現実に対応したアメリカといつまでも夢を見てた日本じゃ、どちらが勝つかは分かり切っていた。
まあ、日本の場合、ミッドウェーで空母勢力が壊滅したけど、戦艦はまだ無傷だったから、あるもので何とかするしかないと言う面はあったんだが。
残念ながら戦艦による艦隊決戦に持っていく方法はなく、夢の部類でしか無いと言う現実は越えられなかった。

それを戦後になってなおも、艦隊決戦なら勝てるとか、大和なら勝てるとか、いつまで夢に浸ってるんだか。
万が一、戦艦同士の決戦が起きてそれで日本が勝ったとしても、戦争に勝てるわけがない。
戦艦部隊なんざ空母機に袋叩きにされて終わりだよ。
レイテで栗田が反転してなきゃ、マッカーサーは輸送艦隊もろとも殺せたかもしれないが、ハルゼーに捕捉されて壊滅してた。

>戦艦が参加していない
命中率の技量を論じるのに艦種は関係ない。
サマール沖の重巡利根の黛艦長は、他が3倍なら利根は5倍だとか豪語してたとか。(そして例のごとく現実は…)

>遠距離で撃ち合っている
演習時と同等の距離で交戦しており、演習と実戦の違いを見るには適切なんだよ。
いかに、演習の想定が実戦とかけ離れており、演習データでの比較に意味がないか、如実に示されているんだが、
自分に都合のいい夢に浸りたい人は、現実を突きつけてくるデータから目を背けようとするんだよなあ。

>中小艦艇では命中率が低いのは当たり前。
巡洋艦も演習時には戦艦と遜色ない結果を出している。
事実に反する君の勝手な決めつけでしかない。

>第一次ソロモン
砲撃戦と言うより雷撃戦だし、交戦距離も5000mと近すぎて技量比較に使うには問題があるんだが。


>あと命中率だけでなく破壊力など総合的に判断したら、大和は更に非常に強力な戦艦と言うことが分かるだけだよ
ところが、一定時間における投射弾量と言う点ではアイオワ級に負けてたりするんだな、これが。
46p砲弾(1460kg)は重いので装填に時間がかり40秒間隔、アイオワ級(1225kg)の方が射撃間隔が短くて30秒間隔。
大和は2分で3発約4.4t アイオワは2分で4発約4.9t。
破壊力ではアイオワの方が上かも知れないんだ。
また、手数が多ければ命中数も増える。命中率が3倍だとしても、射撃速度で実質2.3倍ほどに詰められてしまう。
そして、大和級は2隻で、アイオワ級は4隻。
おやあ? 時間当たりの命中数は1.15倍にしかならないぞw
これがモンタナ級になると、砲門数がまた4:3だから・・・

大和級は強力な戦艦だが、不沈艦でも砲撃戦で絶対勝てると言うほどのものでもない。
それが分かってるから、大和級はホテル扱いされたんだ。
そして、大和も武蔵も航空機に沈められた。
この現実があって、なおかつ、大和で艦隊決戦すれば勝てたとか、妄言吐いてる連中にはあきれるほかない。
それが元防大教授とか海将補とか言うなら、認識、分析力と言う点で自衛隊そのものの能力に疑いを持ってもおかしくない。