たまごさんのやり取りを見ていて少し考えた事があったのでつらつらと独り言

"目標の声"を定めるか否かについて

沢山の歌手がいて、歌唱スタイルがあって、そのどれもが素敵で魅力があり
"あわよくば全部出せる歌える様になりたい!"と思ってしまうのは、歌が好きな方であれば至極当然かなあと思います
それ故に、中々最終目標の声を1つに絞る事は難しいですよね。私もそんな1人です

それ自体は悪くない、寧ろ感性の幅が広いという意味でとても良いと思います
ただ、発声の幅を広げる練習という意味では、やはり"目標の声"は定めるべきと私は思っています

発声って非常に微妙なバランスで成り立っていて、ほんの少しの意識で大きな差が生まれたりします
絶対的な指標がない中で、その微妙な差を感じとる事は、困難を極めます
胸に響かせる意識をした声としていない声を録音して聞いて、どちらが良いか?と自身で判断する事は本当に難しいですよね

そんな中で、CDなどの"全く同じ音を何度も再生できる"歌手の声というのは、絶対的指標となり得ます
歌手の出し方を真似してみて下さい。それを聞き比べてみて下さい。その違いは、どんな人でも間違いなく分かるはずです
それを色んな声の出し方を試しつつ、少しずつ歌手の"音色"に近づけていく作業というのは
"何となくのイメージ"で歌い続けるよりも確実に、理想の音色に近づく感覚を認識しやすいはずです

その目標とする歌手は、現時点で一番良いなあと思う方、で構わないと思います
その人の発声のトレースが完了せずに他の人に目標が移っても、その音色と感覚の結び付けは必ず役立ちます
それ故、変な癖を付けたくなければ、一定の期間毎に模倣対象を変えるのもアリと感じます

最後に1つ、注記しておきます
この練習で一番大切なのは、絶対に聞き比べを欠かさない事です
何となくこんな感じだったな〜というイメージは、殊自分の歌においては絶対に当てはまりません
一回歌うたびに聴き比べて確認する。面倒かもしれませんが、これが一番確実な進歩に繋がるのかなと思います

長文失礼しました〜