>>896
じゃあちょっとだけメニュー書いてあげよう。聞いたのはそっちなので長文長文一切言わないようにw

まず息の方法を確立する。息が安定しないと当然何も安定しないのでこれが一番の基本。上の動画は
SLS系の自然にやれというもの。もっと一般的なのはアッポッジョ=appoggioと呼ばれる肋骨を広げて
維持するベルカント系。appoggio, breath support, breath control等でググればやり方は出てくる。

ベルカント系の中でも吸うときに腹を出す派と引っ込める派がある。Giovanni Lampertiの
The Technics of Bel Cantoでは吸うときに「当然引っ込める」と書いてある。一般的に
ベルカントと言えば吸うときには出す。意見がまるで別れる部分なのでやりやすいもの、
自分のスタイルにあるものを選べば良い。大事なのは安定して出せること。

スポーツをやっていない場合、基礎体力をつけるために走り込み、また息を強化するために
Dog pantなど単に息を強くするようなメニューも必要かもしれない。他に声を出さずに
息だけのトレーニングとして上にもあったSの子音で声を出さずに細くsssssssと出し続けるもの
(45秒程度)。また、4秒吸って4秒吐く、次は5秒吸って5秒吐くと1秒づつ伸ばしていき、
15秒程度までやる Farinelli Breathingと呼ばれるものなど有名なものがいくつかある。

息を出す構えが決まったところで次は脱力した発声のやり方。イエアオウの母音で大声を出さず自然に余計な力が入らない発声で
一番簡単に出せる音程で単音、あるいは1度3度1度(ドミド)を半音ずつあげながら半オクターブほどやる。この時点で普段
喋る声に余計な力が入ってる人は治す必要がある。息を吸うときに完全にリラックスして、リラックスした喉のまま力まずに出す。
このとき録音して聞いてみて自然に出ているか確認する。

ここまででボイトレだと数回分くらい。人によってはもっと。人によっては一回でいくかも。個人個人癖が違って治す場所が
違うので焦って飛ばさずじっくりやる。