【秋華賞】アエロリットで参戦 横山典に聞く<1>
http://www.hochi.co.jp/horserace/20171011-OHT1T50226.html

 ―以前、「誰が乗っても勝てる馬より、乗り難しい馬で勝てた時にやりがいを感じる」と言っていました。

 「腕が出るっていうのはそういうところだよな。オールマイティーじゃない馬を扱った時、
いかに性格を見抜き、良さを引き出すか。もちろん馬の能力に限界はある。
それは仕方ない。それが競馬なんだよ。誰が乗っても勝つような馬もいるが、
なかにはそうじゃない馬もいる。そこが騎手の腕の見せどころ。
上手にやっても未勝利を勝てない馬もいるし、うまくいかなくてもオープンを勝つ馬もいる」

 ―いつも競馬と真剣に向き合っています。

 「自分の好きな道に来られたっていうのは幸せだなと感じるよね。ブツブツ文句を
言いながらも、この馬の何がいいのか、どうしたらいいのかを考えてしまうもんな。
考えてああしたりこうしたり。だから極端な競馬になってみたり」

 ―そういう時は特に、レース後のコメントが気になります。

 「俺が言う『馬は頑張った』っていう言葉は当たり障りないじゃん。ケツ走ってた馬も、
事実馬は頑張ったし、走らないって言ったらそれで終わりだし。深く説明できればいいけれど、
新聞を何面も書いてもらわないと足りないから、この表現になっている。
自分の騎乗を見てくれている人たちは、俺の良さも悪さも分かっている。
それで納得する人もいれば納得しない人もいるだろう」