ひと口に笑顔といっても様々な種類がある。苦笑い、照れ笑い、愛想笑い…。笑いの上に修飾語がつくと笑顔の純度が薄まる気がするが、
26日に48歳の誕生日を迎えたベテラン騎手・内田博幸のそれは混じり気が一切ない純度100%である。

そこに彼がいるだけで周囲はパッと明るくなる。ジメジメした梅雨時はカラッとした笑顔で湿気を忘れさせ、猛暑の中でも照りつける太陽より輝く笑顔で
灼熱地獄を吹き飛ばしてくれる。レースの合間はバレットと談笑、トレセンでも馬上から休憩所まで「元気」を絶やすことはない。

「黙っていたら幸運も来ないでしょ。運も実力のうちだからね。そもそも、しゃべらないと逆に疲れちゃう。
それに過去を引きずったり、悩んだり…ってつまらないじゃん。誰だって失敗するんだから。一度だけの人生、明るく生きた方がいい。
みんな、どんどん死に近づいていってるんだもん。ホントにそうだよ。生きてるうちに楽しまないとね」

取材対象者から学ぶことは多いが、心が沈んだときは内田博を取材することにしている。彼は不思議なパワーをくれ、取材後は自分も前向きになれるのだ。
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