香港ジョッキークラブ(HKJC)は8月28日に中国広東省に建設していた従化(ツォンファー)競馬場をオープンさせました。
HKJCの新たな調教拠点となる広大な競馬場は、香港のシャティン競馬場から北へ200キロメートルほどの広州市従化区にあり、
広さは150万平方メートルで東京ドーム約32個分。メインコースとなる右回りの芝コースは1周2000メートルで直線は約400メートル。
その内側に2つのオールウエザートラックがあり、レイアウトはシャティン競馬場に似せています。
敷地の一角には全長1100メートルの芝の坂路コースも設けられていて、当面はHKJCの所属馬のためのトレセンとして使用されますが、
来年3月には馬券発売を伴わない競馬も行われる予定です。

HKJCがこの施設に投じた金額は実に37億香港ドル(約526億円)。
ただでは起きないHKJCですから、これは近い将来に解禁されるであろう中国本土での(馬券発売を伴う)競馬をにらんでの先行投資であることは明らか。
もしかしたら現在の水曜にハッピーバレーでナイター開催、土、日のどちらかにシャティンという2つの競馬場を使っての開催からツォンファー競馬場を加えて3つの競馬場のローテーションで、
開催日数の増加と(HKJCの悲願にもなっていた)通年開催へつなげる布石という見方も出来そうです。