ハモンド調教師
モンジューは間違いなく私が手がけた最高の名馬でした。
99年のジャパンカップに関して言えば
決して力負けではないし、日本の馬場が
合わなかったとかそういうことでもないのです。
というのも、当時はアラスカを経由して日本まで
遠征するしか手段がなかったため
輸送に非常に時間が掛かったんです。今だから話せますが、東京競馬場に到着してからも筋肉が痙攣しててしまい
まともに調教が積めませんでした。
そのなかでベストを尽くし、レース当日に
朝追いまでしてなんとか間に合わせたような状態だったのです。
あれでは普通は4着にも来れないでしょう。
あの馬は真の怪物でした。
日本で本来の姿をお見せできなかったことは今でも悔やまれます。