【ドバイ(UAE)26日=久野朗】
ドバイターフ(G1、芝1800メートル、30日=メイダン、日本時間24時20分発走)に出走する年度代表馬アーモンドアイ(牝4、国枝)に、世界が熱いまなざしを送る。
他国の記者はどう見ているのか? 英国、フランス、オーストラリアの競馬記者の評価は想像以上に高かった。
特にオーストラリアの記者は、同国で32連勝中の女王ウィンクス(牝7)と同レベルと最大級の賛辞を贈った。

アーモンドアイを管理する国枝師はこの日、メイダン競馬場で複数の海外メディアからインタビューを受けた。
注目度の高さは他馬とは桁違い。1月24日に発表された国際レーティングは、日本の牝馬歴代最高124ポンドの評価を得た。
それを知る競馬記者歴11年、オーストラリアのアンドリュー・ホーキンス記者は、地元の怪物牝馬を引き合いに出した。

ホーキンス記者 ウィンクスと対等だと思うよ。ウィンクスの引退後は、次のスターになるのかな。

ウィンクスは次走で引退を予定している。一方でアーモンドアイはまだ4歳でG1を4連勝中。1600メートル、2000メートル、2400メートルで2勝している。

ホーキンス記者 いろいろな距離で勝っている。これが素晴らしい。

日本の最強牝馬は初の海外遠征だが、勝てば名声とともにさらに知名度が上がる。フランスの女性競馬記者2人は秋も期待する。

リズ・プライス記者 スーパーヒロインね。ここは勝つと思うわ。凱旋門賞に来てくれることを待っているわ。

ファニー・サハモン記者 ルメール騎手がフランス人なので、みんなアーモンドアイを知っているわ。

ドバイターフには英国から3頭が参戦する。
デットーリ騎手が手綱を取るウィズアウトパロール(牡4)はデビューから4連勝でG1セントジェームズパレスSを制した実力馬。
日本馬の難敵とみられるが、英紙レーシングポストの記者は、アーモンドアイに一目置く。

トム・ピーコック記者 ドバイに来ている日本馬では1ランク上の特別な存在。秋には欧州に来るんだろう? 注目しているよ。

真剣な表情での口調は、決してリップサービスには聞こえない。30日のレースは、他国の高い評価を証明する一戦になる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190327-03270114-nksports-horse