4月21日の東京競馬場、向正面の大欅に新緑が芽生える時期、フローラS(GU)が行われた。
一番の注目はやはりウィクトーリア、鞍上は言うまでもなく東の名手、戸崎Jだ。
我々はレース後、極秘取材に成功した。

「レース前半は展開が難しく、後半で勝負すると道中考えました。しかし、康誠さんの
イン突きが強く、若干慌てました」 と冷静にレースを分析した。

「同日開催のマイラーズCは、将雅が勝利して良かったと思います。それでも・・・
将雅が先のレースで騎乗停止、まさかと思いましたが、それが将雅の現状です」 と厳しい評価。

「彼には常に僕の背中を、と思っていました。今回、将雅の騎乗停止でシャケトラの騎乗予定が
グローリーヴェイズとなりました。僕はアルバートの騎乗経験があります。
将雅の無念を晴らすため、後半仕掛けますよ!」

彼の言葉には、好敵手である川田Jへの思いやりが溢れていた。

どことなく緑の香りが漂う部屋で、我々は彼を見送った。その背中はまるで、義弟と書いて
あるかのような大きさを感じた。

平成最期の大舞台、彼の思いは皇族へとつながるのか。是非期待したい。