無観客で競馬をすることで、レース自体に何か違いが出るとすれば、まず馬にとっては、いいことなのかもしれません。サラブレッドは競馬場に行けば、歓声や熱気で興奮してしまうものです。中には普段通りの力を発揮できない馬も…。「イレ込んで力を発揮できなかった」といったキュウ舎談話はこのケースに当たります。そうした馬が落ち着いてレースに向かえれば、より純度の高い競馬が楽しめるわけです。
騎手についても同様なことが言えるかもしれません。ひとたび、レースにいけば勝とうという気持ちひとつでやっていますから、ちょっと寂しいなとは思っても、スタートしてしまえば関係ないでしょう。それどころか、大勢のファンがいない中での競馬がリラックス効果を生み、変な力みを取ってくれることも考えられます。


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