上 昌広 医師(SBIファーマ取締役)

「今回の新型コロナウイルスの流行においては、地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」で
乗客に発症が確認され6,000人強の乗客乗員が一時足止めされるという事件が発生している。

イタリア政府の対応は日本とは全く違った。2名の感染者について処置をした後、12時間で全ての乗客は解放された。
なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う。
そして経験に乏しい日本は、従来と同じ方法で検疫を強行してしまった。
その結果が、歴史に残る集団船内感染だ。

一方、イタリアは柔軟に対応し、旅行客の健康を守った。
2月12日現在、イタリアでの新型コロナウイルスの流行は確認されていない」