JRAは8日、今週11日以降の中央競馬を当面の間、引き続き無観客で開催すると発表した。今週末は、7日に発令された緊急事態宣言の対象となった千葉県の中山競馬場、兵庫県の阪神競馬場でも施行されるが、来週以降に騎手、競走馬の移動をより限定的にすることで感染防止に努め、無観客競馬の続行を決断した。

 来週の皐月賞に主役のコントレイルを送り出す昨年度のJRA賞最多賞金獲得調教師、矢作芳人師(59)=栗東=は、JRAの決断を冷静に受け止めた。「(移動制限は)これぐらい当然。我々も辛抱しないといけない。とにかく、こんな時だからこそ競馬開催を絶対に止めてはいけないんです」と語気を強めた。

 世の中が不安に駆られている今、自らが携わる競馬が健全な娯楽としていかに大切かを再認識した様子。「我々には国庫納付金を納めているという自負もある。こういう時こそ競馬の存在意義があると思っています」と迷いのない口調だった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-04090003-sph-horse