【ロンドン=広瀬誠】中国で輸入食品の包装などから新型コロナウイルスが検出されたことを受け、世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は13日の記者会見で、「食品が感染拡大につながるという証拠はない。食品や包装、加工や配達を恐れるべきではない」との見解を示した。

 ロイター通信によると、中国の地方当局は13日、輸入したブラジル産の冷凍手羽先の表面や、エクアドル産の冷凍エビの包装から、ウイルスが検出されたと明かした。

 WHOの感染症専門家のマリア・ファンケルクホーフェ氏は会見で、「中国は何十万もの包装のウイルス検査を行ったが、陽性は10件以下だ。(食材の)表面にウイルスが残ることはあり得るが、手を洗えば手に付いたウイルスは無力となり、食材も調理すればウイルスを殺せる」と述べた。

2020年8月14日 10時25分 読売新聞オンライン
https://news.livedoor.com/article/detail/18732101/