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【菊花賞一夜明け】3冠馬コントレイル 金羅助手「終わってみれば、ここまで本当に長かった。うん…。長かったです」


「終わってみれば、ここまで本当に長かった。うん…。長かったです」。

 激闘の末に史上3頭目となる無敗の3冠馬≠フ称号をもぎ取り、栗東トレセンへと帰還したコントレイル。一夜明けた26日、担当の金羅隆助手は偉業を達成したパートナーをいたわりながら、こうつぶやいた。

 直線で演じたアリストテレスとの壮絶な叩き合い。その場面をゲート裏からスタンドへと戻るバスの中のテレビで見ていた金羅助手は、「かわされる、やばいと思いました。相手が完全に勝ちパターンの乗り方だった」。

 一時は最悪の結果が頭をよぎったという。それでも驚異的な勝負根性を発揮したコントレイルは、追撃をクビ差振り切って歓喜のVゴールへ。「あの状況をよくしのいでくれました。馬には感謝しかありません」と振り返った金羅助手。その顔には、計り知れないプレッシャーから解放された安堵の表情が浮かんでいた。

「レース直後はさすがに疲れていましたが、厩舎に戻ってきた昨夜は思っていた以上に飼い葉を食べてくれてほっとしました。脚元にもダメージはなさそうですし、一旦ゆっくり休んでほしいですね」

 激戦の直後とあって次走は未定だが、今後はアーモンドアイをはじめとする古馬のトップクラスとの対戦が待っている。無敗の3冠馬≠ニいう看板がそれを許さないかもしれないが、立場としてはあくまで挑戦者。秋晴れの京都競馬場に舞った飛行機雲が、今度はどんな景色を見せてくれるのか。今から楽しみでならない。