0001名無しさん@実況で競馬板アウト
2021/03/27(土) 16:03:04.03ID:y/+zkQlN0https://stat.ameba.jp/user_images/20200207/12/wt6fdarts/57/2a/j/o1080081014709080460.jpg
ウインマリリンは、悪性肘腫という難病を抱えていました。
骨髄の異常で体中に酸素を送る赤血球を作れません。3週間に一度、輸血を受けないと命の危険があります。
完治するには骨髄移植しか道がありません。
1歳の夏、ドナーが見つかり、移植に向けての治療が始まりました。
薬の副作用でタテガミが抜け、高熱が出ました。食べたものを吐いたり、下痢になったり。
馬房でぐったりする日も多くなりました。
薬や注射の前には30分以上暴れ回り、なかなか治療に入れないこともありました。
半年に及ぶ治療の末、病気は完治しましたが、現在も右前脚に瘤が残っています。
中身を吸い取ってもすぐに同じ大きさになり、除去するには手術するしかありません。
現在は痛みもなく、走りにも影響していないため、特に除去手術は行わないとのことです。
レース当日、生産者の岡田さん夫妻はテレビから応援していました。
「競走馬としてデビュー出来ただけでも奇跡だと思っていましたから、重賞に出走出来るだけでも夢のようでした。
なんとか無事に走りきってくれと思ってましたが、まさか勝つなんて。
ゴールした時は二人で抱き合って号泣してしまいました。」と振り返る岡田さん
かつてメジロ牧場に勤務していた岡田夫妻。「馬は、愛情を持って接すればいつか色々な形で恩返ししてくれる」という
北野豊吉オーナーの言葉を胸に刻み、ここまで生産を続けてきた。
“売れる配合”よりも“走る配合”に重きを置いて、産駒の欠点を補うような種馬を模索し続けた。
スクリーンヒーローを配合相手に選んだのも“走る配合”を意識してのことだ。
レース後、地元軽種馬振興会主催で行われた優勝祝賀会には
日頃から苦楽を共にしている生産者仲間が参加し、勝利の美酒に酔いしれた
祝いの宴は夜更けまで続いた。
※この話はフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません