超大物コマンドラインの末恐ろしい資質 ルメール「ダービーも(騎乗の)予約をしておきます」
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東京開幕初日(5日)の芝1600メートルに鞍上ルメールで出走予定のコマンドライン(牡=父ディープインパクト、母コンドコマンド・国枝)。

母コンドコマンドは2歳時にG1スピナウェイSで13馬身1/4差圧勝を決め、翌年のケンタッキーオークスでは2番人気(9着)に支持されたほど。全兄には現4歳のアルジャンナ(東スポ杯2着など2歳時から活躍)がいる。
これだけの良血が6月デビューに向け順調に調整されていれば、注目を集めるのは当然。そしてそのポテンシャルの高さを知らしめたのが先月19日の南ウッドでの併せ馬だった。

 当時はまだレースへ向けての2週前追い切りという段階。しかも併せた相手が古馬オープンのサトノフラッグとなると“さすがに相手が悪過ぎる”と思わせたが、直線で一旦はかわされそうになりながらも、そこからしぶとく食らいついて併入に持ち込んでみせたのだ(5ハロン66.9-11.9秒)。
まさに“本物”を証明した瞬間。この動きには国枝調教師も「ケチのつけようがないな。馬体も立派で迫力がある」と感嘆の言葉を漏らしていたくらいだ。

 翌週の南ウッド1週前追い切りではルメールが騎乗し、3歳未勝利馬を相手に2馬身の先着と動きは一段とすごみを増していた(5ハロン66.9-12.1秒)。

「来年のダービーまで寝られないな(笑い)。相手が動かなかったとはいえ、時計も十分。ルメールさんは“まだ良くなる余地がある”と言っていたけど、もう当週にサッとやれば大丈夫だろう。今の時期では十分な仕上がり。バランスが良くて見栄えがする」と国枝調教師がべた褒めなら、

ルメールも「すごくいい感じでした。馬体もそうですけど、ストライドが非常に大きい。まだ太い感じはしましたが、これからですからね。ポテンシャルはとても高い。(来年の)ダービーも(騎乗の)予約をしておきます」と軽妙に能力の高さに太鼓判を押した。

 客観的にはパーフェクトに映る攻め内容で“まだ太い”(500キロ台での出走を見込んでいる)のなら、さらにネジが巻かれたら…と末恐ろしさを感じてしまう。