今回は最近活躍が目覚ましい種牡馬モーリスについてです。
今年だけでもGI3勝、重賞10勝(海外含む)
短距離~中距離まで万遍なく活躍しています。
当初はダート中距離は走らないと言われていましたが、中距離ダート重賞も勝ちその不安を払拭しました。
※長距離はほとんど走っていないので未知数です。

過去の種牡馬でいえばキングカメハメハに近いイメージですね
キングカメハメハは距離不問、芝ダート不問で時には大物を輩出して後継種牡馬達も大活躍しています。
モーリスも初年度からヒトツやピクシーナイトといった大物を輩出
ピクシーナイトは不幸な事故がなければロードカナロア以来の短距離の絶対王者になれる
ポテンシャルを秘めてたと思っていたので非常に残念です。
キングカメハメハとの違いは道悪適性でしょうか
キングカメハメハは道悪でも問題ありませんでしたが
モーリスは道悪になると勝率、連対率等は下がっており、全体的な傾向としては苦手です。
もちろん個々の産駒をみれば道悪の方が得意な馬はいます。

次は距離適性についてです。
モーリスは芝マイルで活躍しており産駒もマイルで強いイメージを持っているかもしれませんが、
実はマイルの成績は他の距離に比べてよくありません
モーリスは芝2000mでは勝率15%という高い勝率をあげています。(2022/9/26時点)
さらに東京2000mだと勝率27%という驚異的な勝率になります。
ディープインパクトですら2000mの勝率は13%、東京2000mで14%なのでいかに高い勝率かがわかります。
以上よりモーリスは2000mに滅法強い種牡馬といえるでしょう

芝とダートの比較ですが、勝率を比べてみると芝11%、ダート10%(JRAのみ)でほぼ同じくらいとなっています。
芝を使う馬の方が多いので芝向きの馬の方が多いのかもしれません
また全体的な傾向としては牡馬の活躍が多いですが、ジェラルディーナといったトップレベルの牝馬も輩出しており
"牝馬は走らない"といった極端な偏りはありません。

今回は種牡馬モーリスについての見解でした。
個人的にはキングカメハメハに匹敵する大種牡馬になると感じています。