種付け料1800万円でも拭えない「早熟説」 今年の重賞で55連敗!逆襲狙うエピファネイア産駒


GⅠエリザベス女王杯は、3冠牝馬ジェンティルドンナを母に持つ良血馬ジェラルディーナが大外から豪快に突き抜けてGⅠ初制覇を飾った。
一方、1番人気に推された2020年の3冠牝馬デアリングタクトは6着に敗戦。20年秋華賞の勝利を最後に連敗は「7」にまで伸びてしまった。

初年度産駒からデアリングタクトを出したエピファネイアは2年目の産駒から昨年の皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を勝ったエフフォーリアを、3年目の産駒からは阪神JFを制したサークルオブライフが登場。3世代連続でGⅠ馬を出すという快調なスタートを切った。

250万円でスタートした種付け料は20年には500万円となり、21年には1000万円に。そして、22年にはロードカナロアの1500万円を抜き、国内の最高額となる1800万円にまで上昇した。

ここまで順風満帆に思えたエピファネイアだが、ちまたで流れ出した産駒の「早熟、早枯れ説」を払拭できないでいる。デアリングタクトだけでだなく、昨年の年度代表馬に輝いたエフフォーリアも今年は大阪杯9着、宝塚記念6着と2連敗。
サークルオブライフも年明けからは3連敗を喫した揚げ句、浅屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされてしまった。さらに昨年1月のアメリカJCCで4歳馬として同産駒初の重賞勝ちを収め、天皇賞の有力候補になったアリストテレスも、その後は8連敗を喫している。

今年も中央の2歳リーディングでは3億1858万円を稼ぎ出し、2位ハーツクライに1億円以上の差をつけて独走状態にあるエピファネイアだが、年度別の総合リーディングでは9位にとどまっている。このことからも3歳以上がいかに不振かが明確に分かる。

府中牝馬Sでイズジョーノキセキが断然人気のソダシを破って重賞初制覇を飾ったが、これは同産駒の5歳馬による初めての重賞勝ちでもあった。
しかも、これが今年の重賞初制覇でもあり、今年の重賞での連敗記録は「55」にまで及んでいた(昨年からのトータルでは57連敗)。種付け料1800万円の種牡馬としては不名誉な記録だろう。

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