ただ、それを差し引いても結果は惨敗だった。

 スタートを決めた後はちょうど前方のイクイノックスが視界に入る位置で、ポジション取りは文句なしに見えた。4角手前でも持ったままで、直線でははじけていい手応えだったが、持ったままのイクイノックスとは対照的。戸崎の叱咤激励にもライバルに並びかけるシーンさえつくることはできず、ラスト1F標を過ぎると、外から次々にかわされて⑦着。掲示板にさえ載ることはできなかった。

 イクイノックスからの着差は1秒4。昨年の欧州遠征で特殊な馬場だった凱旋門賞での大差負けなどはあったが、国内では馬券圏内を外したことはなく、皐月賞の0秒3差がこれまでの最大着差だ。それが一頭だけ強すぎたとはいえ、1秒4差は言い訳のできない敗戦で、評価は大幅下落といったところか。https://keiba.nikkan-gendai.com/articles/292831