また、明治以降の普通文といふものがある。
話すやうに書くと云つても、發音通りにせうとして「ゆーとーり」等とは書かず、「いふとほり」と歴史的假名遣を行ふ。
また江戸期の讀物に有るやうな「くださひ」等の根據の無い假名遣は排して「ください」と表記する。
「わたしわどこそこえあしおはこぶ」等と書かずに「わたしはどこそこへあしをはこぶ」と書くのは當然である。