筑摩選書で加藤堂静批評した落合さんも今を生きる漢字の研究者だろうから中国標準語は喋れるんだろうけど他の漢語方言や朝鮮ベトナムの漢字音、いやせめて歴史仮名遣いにどこまで配慮してるか疑問。

藤堂批判で郭錫良の上古音のせとるが「不」を入声無しとしてるの間に受けてるしな。広東bat、客家閩南but、朝鮮bul、旧仮名フツやぞ。

それから「盟」を「冏」ケイを音符とするより「明」メイや「皿」メイを疑うべき。後者は日本以外じゃあまり使わないからひょっとすると調べてなかったかな。皿は朝鮮ではmeng、ベトナムでming(minh)だで。

漢字は長い時代を経てきたものなんだから甲骨金文に意味の由来を頼りすぎるのもどうかと思う。当時の春秋戦国の方言や、そもそも甲骨金文の文字がどこまで古代中国の音声言語反映していたかていう根本的問題前に、落合の説明はあまりに無力。

以上、留保つき藤堂ファンより久々のガチレスでした。