>>225
三十一文字という制限の中に、掛詞などの技巧を駆使して
二重に意味を詰め込んであるわけだから
舌足らずや論理の飛躍が生じるのは、ある程度やむを得ないかと。

さて件の「わがみよにふる」だが、フレーズの切れ目を工夫し、こう解釈してみたらどうだろう?

花の色はうつりにけりな。(花の色=私の容姿はうつろってしまったなぁ。)

いたづらに我が身(ハ)世にふる。(無駄に我が身は、色恋沙汰のあけくれの中、年老いた。)
※「世」は単なる世の中ではなく、男女の関係。「ふる」を「経る」ではなく「古る」と取る。

ながめせしまに。(もの思いにふけっていその間に。)

最後の句の解釈がちと曖昧だが、「長雨」との掛詞のほうが肝ということで。