http://kanjibunka.com/kanji-faq/old-faq/q0138/

>「正字」というのは、もちろん「正しい漢字」のことです。
>しかし、Q0073でも触れたように、「正字」という概念は時代や場所によって変化する可能性があります。
>そこで、「繁体字」と「正字」の関係も、時代や場所によって異なることになります。
>つまり、『簡化字総表』の影響が及ぶ範囲では、「簡体字」が「正しい漢字」ですから、「繁体字」は「正字」ではありえません。

>しかし、この表とは関係のない日本人から見ると、むしろ「繁体字」の方が「正字」のように見えるのです。
>日本人から見た場合に限っても、問題は簡単ではありません。
>たとえば日本で「正しい漢字」として用いられている「鑑」という字は、「簡体字」では図のようになります。
>ところが、これに対応する「繁体字」は明らかに「鑒」ですから、日本人にとっての「正字」とは違うのです。
>このような状況ですので、「繁体字」は「簡体字」の対の概念、「正字」はある時代や地域で「正しい」とされる漢字、というふうに全く別物として理解しておくのがよいと思います。