>>817
漢文訓読に関しては、平安時代から変わらず、助詞と助動詞は仮名で表記された。



平安末期に下級士族や下級役人を中心に助詞や助動詞を、記号的な漢字(可、如)や
形式名詞(上、間など)で代用することが増え、鎌倉、室町時代には女性たちの書く和文にも採用され始めたが、
それはあくまで日本国内で用いられた略式の作文法(文書作成法)であって、漢文訓読とは全く関係がない。

ちなみに、このような略式の漢字使用は、明治に入って国語文法が整えられて以後、公式には一切認められていない。