的を射るが慣用表現と広く受け入れられるようになったのは、実は平成20年代に入ってから。

三省堂国語辞典が、「的を射る」を始めて取り上げるまで、
「的を射る」は、弓道の表現でしかなく、「物事の要点を得る(理解する)」という意味でつかわれることはなかった。

三省堂国語辞典が「的を射る」をこの意味で取り上げた後も、平成20年頃までは汎用されることはなかった。

戦前から「要領を得る」の意味で汎用されていたのは「的を得る」のほう。