2018年2月7日、ソウルと平昌(ピョンチャン)を結ぶ京江
(キョンガン)線のKTX(韓国高速鉄道)で、
運転席に設置された無線通信機が通信不能状態のまま走行していた
事実が明らかになった。
この2カ月で40回も発生していたことが確認されたという。
韓国・MBCが伝えた。

昨年12月29日の午前10時半。江陵(カンヌン)
行きKTXの運転席に設置された無線通信機が突然作動ストップに。
運転士が急いで携帯用の予備無線機をつけるも通信ネットワークは
接続不能のままで、最大時速250キロで走る中、管制室や周辺の駅、
他の列車との交信も途絶えてしまったのだ。
当該列車に同乗していた通信モニター職員は「万鍾(マンジョン)駅か
ら江陵まで、およそ45分から50分使えなかった」と話す。
運転士は特別許可を得て自身の携帯電話で管制室と通話しながら
終点まで行ったそうだが、
運行中の携帯電話の使用は事故の危険性が高いことから
禁止事項に指定されているという。同メディアでは
「通信不能の状況では線路に何か落ちていても管制室の連絡を受けら
れず、衝突を避けることが難しい。列車内外での火災や、
救急患者が発生した際にも大きな問題となる」と安全性を指摘してい
る。