>>180
国文学史学べばわかるやろうけど『古今』でさえ真名序があったし
日本の国文学も漢文学が正統な位置を占めて長いこと占めていたんやで

大陸から離れた辺境だったから国風文化時代に独自の物語文学が育ったけど
それでも源氏物語に白居易の長恨歌の影響もあったりしたで

また物語文学は近世の国学者によって再発見されるまでは扱いはあまり良くなかったんや
「創作=悪」というのが漢文学中心の文藝観や仏教観があったから紫式部は地獄に落ちたと思われとった
だから源氏供養って文化があったんやで

詳しくは

吉井美弥子編『「みやび」異説―『源氏物語』という文化』(1997)
ハルオ・シラネ『創作された古典―カノン形成・国民国家・日本文学』(1999)

あたりがオススメやで
記紀をはじめ現代日本で「古典」として褒められる文学作品には複雑なメタヒストリーがあるんや