0001マンセー名無しさん
2018/05/18(金) 21:29:17.16ID:emtgbPT3必殺仕事人「主水、大量の不当依頼にキレる」
幕末の攘夷ブームで、病で余命三年を称する瓦版屋が愛国瓦版を売り出す。
普通の江戸庶民は一読してその無知無学と論理破綻を見抜いて小馬鹿にするが、頭の弱い一部の
底辺民が騙され「日本の害虫、開国派の公事師に天誅を下せ」との扇動を鵜呑みにする。
影公方@kagekubou
底辺暮らしの愚民どもはなけなしの小銭を出し、名指しされた公事師の抹殺を仕事人に依頼。
江戸中から千件近い依頼が殺到するも、一人ビタ銭一文しか出さないため合計でも一分（一両の四分の一）
にもならない。しかもどう見ても同一人物が下手な変装をして何度も依頼するため、実数はかなり少ない。
影公方@kagekubou
あまつさえ馬鹿連中は街中で堂々と仕事人を探すわ、反日公事師は仕事人に処刑されると得意げに触れ回るわ。
おかげで普通の江戸庶民から、仕事人まで馬鹿の同類とみなされ評判ガタ落ち。まともな依頼人が一人も来なくなる。
これには主水たち仕事人もマジギレ。江戸中の闇組織が結託して立ち上がる。
影公方@kagekubou
やがて頼み人たちに、目の前で反日悪人どもを殲滅してやると仕事人の通達が届く。
深夜、嬉々とした馬鹿面で指定の場所に集まった頼み人たちを、江戸中の仕事人が包囲。
「てめぇらの命なんざまとめてビタ銭一文の価値もねぇ！」
小銭を叩き返し、馬鹿どもを一人残らず大虐殺する仕事人軍団だった。
影公方@kagekubou
その後、主水の工作で、読者を失った余命瓦版屋は世間を騒がせた罪により奉行所に捕えられる。
百叩きの刑を受け「愛国者の皆はどこにいったのだ助けてー！」と泣き喚いて江戸庶民の笑い者になる余命瓦版。
「確かにおめぇのおかげで日本の害虫どもを駆除できたぜ」
鼻で笑って去る主水だった。（完）
