ハンJ読書部
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アホなネトウヨにならないためにも読書して知性を磨きましょう。 >>620 むしろ今は韓国文学の翻訳紹介のプチブームでしょう。 晶文社の〈韓国文学のオクリモノ〉という叢書を中心に 若い世代の文学の紹介が進んできている。 東京に住んでいるならたしか今、新宿紀伊國屋でフェアをやっていますよ >>620 ちょうど韓国文化院で海外文学のイベントがあるので情報を貼っておきますね https://i.imgur.com/a7Md2os.jpg >>641 西洋文学の中でも仏文学は傍流として'私小説'的な面も内包する特殊な文学って感じがする なにしろフロベールやプルーストが生まれた心理小説の本場やし >>641 他の国のことはよく知らんしフランス語でテクスト論って言い方はあまりせんのやけど、ある程度そうなんやないかな バルトは「作者の死」や『物語の構造分析』みたいな構造主義系の文学研究に進む前、ヌーヴェル・クリティック(新批評)の旗手みたいな扱いやったんやけど、そのへんから既に作者の伝記的研究より作品そのものの自立した読解みたいな風潮はあったんや バルトがフランスの古典中の古典であるラシーヌについて書いた本が、伝記的実証研究中心の「旧批評」の権威やったピカールとかいうソルボンヌの教授に叩かれて、その論争から『批評と真実』いう本が生まれてバルトを一躍時の人にした感じやな ヌーヴェル・クリティック自体はスイスのフランス語圏におった学者たちが推進したんで、スタロバンスキー、プーレ、ルーセなんかの「ジュネーヴ学派」とも重なる概念やが、日本で有名なのは蓮實重彦がデビュー当時から一貫して推してきたリシャールやろな ヌーヴェル・クリティックの主要な方法論をそのままいただいたのが蓮實お得意の「テーマ批評」で、作者の意図とは別に作品に繰り返し出てくるモチーフから何かを読み取ろうとする行き方や 長々とすまんな >>644 フローベールは「作者を小説に登場させない」とも言っとるんで私小説と言えるかは微妙やけど自然主義なのは確かやな、プルーストは方法論こそ新しいものの中身は高級な私小説みたいなもんや あとはシャトーブリアンの回想録やルソー『告白』からレリス『成熟の年齢』『ゲームの規則』まで自伝文学が盛んな国やいうのもあるやろな 20世紀以降、フィリップ・ルジュンヌ『自伝契約』みたいにそのへんの研究も盛んになってきとる、バルトも自伝的なところあるしな バルト研究の石川美子が書いた『自伝の時間 ひとはなぜ自伝を書くのか』はそのへんの歴史と理論を簡潔にまとめとるからおすすめや >>647 プルーストはなんどかトライしたけどよめないんだよなあ スタンダール、フローベルも愉しく読めるし、バルザックは大好きで全集読んだくらいフランス文学はそこそこ読んでるが、 プルーストはダメだな 上の方でバルト上げてる人居たが、「サラジーヌ」「Zマルカス」の分析してる論文あったでしょ? あれ、もの凄く面白いんだけど、ある種の危険性を感じる分析 >>626 「きけ わだつみのこえ」とかと一緒にいろんな人に読んでもらいたい オルテガ「大衆の反逆」 ネトウヨの思想を知るのは大事ですよ。 >>650 必読ぶんけんだけど、あれって「高学歴知識階級」に偏ってない? >>652 確かにそうだね 色んな属性の人たちの手記がまとまってる本はあるのかな 反戦系の小説だと国語の教科書に載ってた「一つの花」は結構印象に残ってるな ひとつだけちょうだいってやつ >>653 小熊英二と上野陽子の「癒しのナショナリズム」とかどうや つくる会へのフィールドワークと分析なんやが 「朝日の悪口さえ言っていたら人と繋がれる 孤独でなくなる」とか 「本当は朝日とかの内容をよく見て反日と言ってない」 とか今のネトウヨにも通じる面白い肉声と分析があるぞ 天皇抜きの愛国心も分析されてたな ああすまんきけわだつみのこえとか反戦手記系やったか ネトウヨ思想の分析と勘違いしてたわ 当時は普通の人が記録を残すことあまりなかったから広い階層となるとなんやろな ホモ耐性あるニキにしかお薦め出来んけど Kindle unlimitedで叶誠人「軍隊と男色 カストリ雑誌に残された帝国軍人の記録」っての読んだんや 元がカストリやから鵜呑みには出来んけど 軍人いじめ、スラング、上官の権力、お気に入りの特権、ホモの歓びなんかが書かれとる この本に出て来るホモさん達ってロマンチストな事言いながらえげつない願望あって、人間の欲望と心理の複雑さが凄いと思うんや 誰かKindle unlimitedで読める軍隊や戦争の本教えてクレメンス >>657 海軍反省会が全部読めるで あと藤原彰の「日本軍事史」もおすすめや 教科書に載ってる反戦系小説という分類でいいかは知らんが「夏の葬列」は中学生向けのわりに救いが無い話やったな… なんやかんや好きな話だけど そういえば日記文学は文藝の方だろうけど高見の敗戦日記とかはこっちでいいのかな >>661 糖質の妄想によるフィクションだからNG >>648 スワンの恋っちゅう三人称で書かれた章があってそこは独立した恋愛小説としても読めるしそこから入ればええんちゃう? ちな解説書も出とるし映画にもなっとるで https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b203084.html 1984も蟹工船も普通に娯楽小説としても面白いんだよな どっちも一気に読んだわ 反戦というか 日本の過去の戦争を見つめなおすという点では 『失敗の本質』 『海上護衛戦』 『昭和16年夏の敗戦』 この3冊を読まずにする議論なんて意味無いっす というくらいの押さえておかなければならない名著 「日本は兵器と兵士の質においては米軍に優っていたが物量の前に屈した」という幻想をぶち壊してくれる3冊。 大日本帝国は兵器の質も兵士の質も戦術も劣ってたからそりゃ負けるわ https://i.imgur.com/WFbLAYN.jpg https://i.imgur.com/cl7Egu6.jpg https://i.imgur.com/IzegQZT.jpg >>589 暴力の人類史 人類の暴力は相対的に減ってるんじゃね?って本 もちろん理由は人類が愛に目覚めた!とかいう訳じゃないよ 堀栄三の『大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇』もええで >>686 それ全部、兵器も兵士の質も語ってないぞ。 それが語ってるのは、情報処理と軍隊および、国家運営の質。 北朝鮮が糞なのと同じ。日本の在日処分がまともじゃないのと同じだな。 韓国や北朝鮮の侵略や在日しばき隊などによる人権侵害を放置して言論弾圧を放置すれば、 現代の民主国家であれ、その政策判断はゆがむ。 軍部の言論弾圧を放置していた、当時はなおさらだ。 >>668 そうやで。だから、北朝鮮がまともじゃないのは当たり前。 覚醒剤密売資金で工作してるチョンがまともじゃないのと同じ。 銀河英雄伝説読んだ人にトリューニヒトは民主 憂国騎士団はしばき隊言われた >>651 申し訳ないが「衆愚大嫌いンゴオオオオオ」って言いたいだけの本はNG >>670 覚せい剤密売でいうと関東軍の闇とかそーいうあたりにも延焼しかねないので… >>675 生粋ニキ的には朝鮮史は何が特にオススメなんや? >>678 さすがやなサンガツ!そのうち図説韓国の歴史が今回借りたやつや 物語韓国の歴史も昔借りておもろかったわ 姜在彦の本とかも今度色々借りてみるつもりや >>665 二度映画化されてるけど、最初に監督したのが東宝の戦記ものとか特撮ものでしょっちゅう軍人やら官僚やっている山村總なんだよな 藤原彰はマルクス主義歴史学なのは事実だし『昭和史』論争とかあったけど 陸士出身の軍歴持ってたし軍事史の記述は信頼してるな そもそも戦後日本の歴史学ってマルクス主義がリードしてきたしなあ >>681 右派の秦郁彦がその軍事史研究を本気でリスペクトしてたからな 秦郁彦も論争的なテーマで次々基準になる本を書いとるな >>681 マルクスの史的唯物論から発展段階説を基にした西欧中心史観は今でも根深いもんなぁ ウォーラーステインの近代世界システムはアブー・ルゴドの『ヨーロッパ覇権以前』で批判されてたり、ポメランツの『大分岐』 >>683 ごめん途中で送ってしまった ポメランツの『大分岐』とかA.G.フランクの『リオリエント』でアジア経済の見直しされてるけど、逆にアジア中心史観になるのではないかって意見もあるし難しいよね 実際『リオリエント』なんてコンドラツェフの波を引き合いに出してしまってるし、脆さがあるのは確かだし 誰かが望んでいるわけではないが、完全なグローバルヒストリーを紡ぎ出すのは難しい気がするね 結局その時代時代で覇権(ヘゲモニー)国家が主軸として語られるのは免れないし、ウォーラーステインの言葉を借りるとすれば、周辺地域すべてを取り上げるのは困難だと思うな >>682 見習士官として華北戦線に放り込まれて腐った軍の実態を見た生き証人かつ学者って稀有な存在よね >>683-684 せやせや その辺はミクロストリア研究と地域研究っていうかたちで統合されてる社会学や人類学とかの質的研究となんかを地道に重ねてくしかなさそうやね そもそもヘーゲルあたりから始まるアジア=東洋的専制主義ってフレームは正しかったんやろうか??? >>681 唯物史観の何が画期的だったかといえば、時の権力者みたいな個人ではなくて、その個人を取り巻く周囲の社会状況、とくに社会経済状況のあり方に着目して歴史の動きをまさに「必然的」「客観的」「科学的」に分析できる点にあるんだよね。 戦後の人類学・構造主義の発展やソ連崩壊によって歴史発展段階説が否定された後も、そういう「社会経済システムの分析に基づく歴史解釈」みたいなのは未だ日本史学会においては強く根付いてるよね 一方で、やっぱり時の権力者の個人的な性格や趣味・趣向も歴史を動かす重要ファクターでしょう、ということで個人と社会経済との相互作用関係に目を向けてより妥当な歴史解釈を目指す動きが起きてるんだよね >>596 学術的ではないし、カルスタではないと思うけれど、はてなブロガーが書いた「ハッピーエンドは欲しくない」っていうノンフィクションは「ハマータウンの野郎ども」を意識していて面白かった いわゆるグローバルヒストリーって史学科卒に世間が求めるものだし教育の場では必要とされてるけど、実現は難しいね 日本の学者だと羽田正なんかが頑張ってる印象だけど他はいないんかな 世界史も必修じゃなくなるそうだし仕事としては旨味がないだろうから、後に続くとは思えないのが悲しいね スレをざっと見たけどちょっと古かったり、哲学よりになっとるから 浅学非才の身やけど読書案内するやで(連投でいくで) 論理学関連から三冊(特に三浦は読み物としておすすめ) 野矢茂樹「入門論理学」中公新書 野崎昭弘「詭弁論理学改版」中公新書 三浦俊彦「論理パラドクス」二見文庫 文章の書き方 戸田山和久「新版 論文の教室」NHKブックス 木下是雄「理科系の作文技術」中公新書 経済学の基礎、基本 岩田規久男「日本経済を学ぶ」ちくま新書 岩田規久男「景気ってなんだろう」ちくまプリマー新書 飯田泰之「経済学講義」ちくま新書 若田部昌澄「もうダマされないための経済学講義」光文社新書 坂井豊貴「ミクロ経済学入門の入門」岩波新書 神野直彦「財政のしくみがわかる本」岩波ジュニア新書 社会学、社会分析 松井彰彦「高校生からのゲーム理論」ちくまプリマー新書 筒井淳也「社会学入門」有斐閣ストゥディア 数理社会学会監修「計量社会学入門」世界思想社 加藤秀一「はじめてのジェンダー論」有斐閣ストゥディア 西内啓「統計学が最強の学問である」ダイヤモンド社 伊藤公一郎「データ分析の力」光文社新書 政治学とか法学とか 砂原庸介「政治学の第一歩」有斐閣ストゥディア 中西寛「国際政治学」有斐閣ニューリベラルアーツセレクション 坂井豊貴「多数決を疑う」岩波新書 久米郁男「原因を推論する」有斐閣 吉田徹「野党論」ちくま新書 長谷部恭男「憲法と平和を問いなおす」ちくま新書 内山奈月、南野森「憲法主義」PHP文庫 森川幸一編「国際法で世界がわかる」岩波書店 歴史関連は 高橋秀樹「ここまで変わった日本史教科書」吉川弘文館 木村茂光「大学で学ぶ日本の歴史」吉川弘文館 北岡伸一「日本政治史増補版」有斐閣 宮城大蔵「現代日本外交史」中公新書 世界史はいまグローバルヒストリー研究が進展しているから 羽田正「新しい世界史へ」岩波新書 大阪大学歴史教育研究会「市民のための世界史」 世界を知ったかするために 平野克己「経済大陸アフリカ」中公新書 塩川伸明「民族とネイション」岩波新書 社会心理学や認知心理学は ダニエルカーネマン「ファスト&スロー(上)(下)」ハヤカワ文庫NF スタンレーミルグラム「服従の心理」河出文庫 チャルディーニ「影響力の武器」誠信書房 山岸俊男「日本人という、うそ」ちくま文庫 池谷裕二「自分では気づかない、ココロの盲点」講談社ブルーバックス ミスコミュニケーションについて 岡本真一郎「言語の社会心理学」中公新書 三宮真智子「誤解の心理学」ナカニシヤ出版 人工知能の限界についてなら 川添愛「働きたくないイタチと言葉がわかるロボット」朝日出版社 宇宙について 大須賀健「宇宙のふしぎ最前線」講談社日能研クエスト 労働法なら 水町勇一郎「労働法入門」岩波新書 濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」日経文庫 山川隆一「労働法の基本」日経文庫 倫理学 児玉聡「マンガで学ぶ生命倫理」化学同人 伊勢田哲治「マンガで学ぶ動物倫理」化学同人 佐藤岳詩「メタ倫理学入門」勁草書房 ふぅー、こんなもんか 大きな本屋さんで立ち読みしたり、図書館でチェックしてほしいんやで 良質な本っていっぱいあるんやで 連投ごめんや、煩わしかったらNGしといてや そんじゃ良い読書ライフを >>696 入門書って毒麦混じってるから有難いゾ〜 >>696 話題が広がりそうでええやん!気に入ったわ!日本一やお前 こうやって見てると新書や文庫って安価かつコンパクトな形で手に入るものも多いんだから レクラム文庫やペーパーブックの発明者ないしそれを国内で作った岩波茂雄の偉大さがよくわかりますね… 折角スレ来たからお薦めも書いとくわ このスレでまず挙がらん様な系統にしとくな 「リテラシーゴシック・イン・ジャパン」 そのまま日本のゴシック文学アンソロジーや このスレ的には三島由紀夫の月澹荘綺譚なんかええんちゃうか これは編纂した人のゴシック文学への意気込みがええんや 北原白秋とか詩も載っとる 政治や軍事の難しい本に疲れたら詩を読むとええで 草間彌生が小説も書いとるんやが 精神障害者の視点で書かれた作品で中々読み応えがあるで 「離人カーテンの囚人」「心中櫻ヶ塚」なんかは精神疾患と毒親支配、毒親と孤独な少女の性の搾取と望まぬ出産 >>692 『政治学の第一歩』はこのスレでもちょっとだけ話題に上がってたけど面白い本やね 特に最後の国際政治部分はリアリズムやリベラリズムといった既存の学派的説明ではなくポストイズム的な説明がされてる 外に目を向けると『World Politics: Interests, Interactions, Institutions』みたいなのがポストイズム的な教科書だけど、 管見の限り日本ではやっぱりイズムに則った説明が多くてポストイズム的な説明が主な教科書ってあまりないんじゃないか ちなみに著者らの対談もあるのでよければどうぞ http://www.yuhikaku.co.jp/static/shosai_mado/html/1603/01.html http://www.yuhikaku.co.jp/static/shosai_mado/html/1605/01.html >>685 うーんワイは正直東洋的専制君主はあながち間違いではない気がする けど、総体的奴隷制というのは正直言い過ぎな気がするかな 中には封建制に発展しなかったなんて言う者もいるけど、日本ではヨーロッパのそれとは違うけど、片務的契約とはいえ一応の封建制はあったしラディカルな考えだと思うンゴね まあそうなるのも、マルクスがイギリスのインド支配の際、ムガル帝国を基に考えコロニアリズムの推進のためっていうことから隷従というキーワードを使って、「白人の使命」を掻き立てたんやろね 実際日本の封建制以外にも、中国の皇帝政治はスピノザ、ヴォルテールに理想的な政治体制と賞賛されているし、 K.ポメランツは『大分岐』でイギリス、中国は18世紀まで類似の発展を遂げプロト工業化にも成功し、人口成長が加速化していたと記しているし、 「アジア的停滞」というのは個人的には少し違うかなと 超有名だけどサイードの『オリエンタリズム』を読むとそういうのがヒシヒシと感じられるね ただ、まあゴチャゴチャ言ってきたけど、必ずしも全部間違いとは言えないのが厄介やね 和魂洋才や中体西用なんて言ったように「文明化」には西欧の要素が欠かせないのもまた事実で、ここらへんのバランスがほんと難しい >>703 自分で改めて見ても読みづらいな 熱くなって日本語がめちゃくちゃやね まあそうなるのも〜「白人の使命」を掻き立てたからやろね が正しいな 慣れない長文は安易に書くもんやないね >>703 >>704 いやめっちゃ勉強になったでサンガツ 自分とは違うディシプリンの人から詳しい学説教えてもらえるから読書部は有難いやで 理論社会学あたりのギデンズのモダニティ論とかグローバライゼーションとか思いだしたンゴ 「近代」って一筋縄にはいかないやね・・・ >>701 これええよな 塚本邦雄、葛原妙子、藤原月彦(龍一郎)が載っとるとか短歌俳句クラスタ歓喜やで 個人的には吉村昭「少女架刑」が載っとるのが嬉しいのう 4gameのHoI2便乗 ゲーマーのための読書案内規格思い出す 4出たんだからアレまたやれ >>705 恥ずかしながらモダニティ論って初めて知ったわ もしこのスレまだ見ていたら、もしくは他の方でもモダニティ論について知ることのできる本があれば教えていただけないでしょうか >>672 むしろトリニューヒトはアッベ 憂国騎士団はまんまネトウヨ含むJNSCやろ アッベに関してはトリニューヒトから政治力、知性、先見性など 有能成分全部抜きやけど このスレは本当に参考になる 今回YouTubeで報告をしてヘイトスピーチ分析に興味を持ったんだけど良い本はあるのかな どうも極端な思想を持った作者が多いみたいで手近にあったのを読むと思想が偏りそうだ >>711 カロリン・エムケ「憎しみに抗って―不純なものへの賛歌」みすず書房 >>712 早速読んでみる 教えてくれてありがとう ずいぶん新しい本だね >>663 サンクス読んでみます >>703 ヴォルテールの「中国賛美論」の資料的ネタは当時のイエズス会による現地報告だそう。 保守的王党派僧侶たちの報告は、フランス絶対王政正当化の意図を籠めて殊更中国専制王朝を理想化した面が強く、 皮肉なことに、「自由の使徒」ヴォルテールは、その資料を鵜呑みにしている、という批判がある(仁井田陞「中国法制史」) 中国法制史の大碩学仁井田の著作はどれも読み応え満点で、中国史に興味ある人にはお勧めです >>714 合理的な儒教道徳を備えた皇帝と、トップダウンかつ能力主義の科挙官僚制に基づく統治原理は、 王や貴族の恣意的な権力濫用が目立ってた近世ヨーロッパ世界からは合理的かつ理想的に見えたんだよね だから彼らの著作では架空の「理想的中国人」に西欧社会の後進性を語らせたりした なお現実には中国皇帝の権力濫用やら官僚・宦官の権力争いやら儒教による思想の硬直化やら負の側面があったのは周知の通り >>689 > 論理学関連から三冊(特に三浦は読み物としておすすめ) > 三浦俊彦「論理パラドクス」二見文庫 > 文章の書き方 二見文庫ってのが嬉しいなあ >>709 社会学界隈が「近代化」「近代性」あたりをまとめて語る為に「モダニティ」と言いだしたんやね 人類学や社会学以外だとそこまで知られてないし全然恥ずかしいことじゃないで ほんでいくつかの社会学者たちがワイらが今生きている現代を「後期近代」「流動的近代」とか定義して 「近代」概念の再検討を始めたんよ 有名なのがイギリスのブレア政権のブレーンだった社会学者アンソニー・ギデンズの研究 アンソニー・ギデンズ 『近代とはいかなる時代か? ─モダニティの帰結』 W・ベック、A・ギデンズ、S・ラッシュ共著『再帰的近代化』 ジークムント バウマン『リキッド・モダニティ―液状化する社会』 モダニティ論で有名なのはこのへんかな もしとっつきにくいようだったら 厚東洋輔 『モダニティの社会学 ポストモダンからグローバリゼーションへ』 の最初の方にモダニティについてのまとまった説明があるやで〜 >>715 > >>714 > 合理的な儒教道徳を備えた皇帝と、トップダウンかつ能力主義の科挙官僚制に基づく統治原理 >>715 レスバトルしてこの良スレ混乱させたくないので、必要最小限の指摘にとどておきます > 合理的な儒教道徳を備えた皇帝 その合「理」的の「理」は、近代「合理主義」の「理」とはまったく違う、こ れはマックスヴェーバー「アジア宗教の経済倫理」(「儒教と道教」「仏教と ヒンズー教」「古代ユダヤ教」三部作)読んで欲しい >能力主義の科挙官僚制 これに関しては宮崎市定「科挙」「九品官人法の研究」をはじめ夥しい研究業績があるので読んで欲しい 歴史学者さんケント・ギルバートさんにマジレス >「ケント・ギルバートさんの本のように、史料をまともに読めない素人による極端な妄説が出版され、それが何十万部も売れています。明確にこれは問題だと思います」 ttps://www.buzzfeed.com/jp/daichi/nobunaga-kuromaku-inbo?utm_term=.lmO1jVzR8r#.rhz82rpKmL >>711 ジグムント・バウマン 「自分とは違った人たちとどう向き合うか」マーク・リラ 「難破する精神」 ヤン=ヴェルナー・ミュラー「ポピュリズムとは何か」 他にもあるけどここらがいいんじゃないかと トランプ当選やブレグジットの後でこの分野の良著が書かれたり翻訳が進んだのは皮肉な結果やね >>719 まさか名指しで批判するとは思わなかった 陰謀論やら素人のトンデモ本が幅を効かせるようになったのは言語論的展開やらポストモダンやらの負の遺産やね あとバーガーの『聖なる天蓋』あたりからの社会学の構築主義なんかもせやね 歴史学の小田中直樹が上野千鶴子と西尾幹二たちのつくる会は双子だって指摘してて草 >>718 中国史専門ニキかな 細かい指摘サンガツ! ワイもレスバする気ないから最低限、>>715 は「実際どうだったか」というよりむしろ、「当時の西欧の啓蒙思想家の目線ではどう見えたか」についてやってことだけ留保しといてや〜 Christian Wolf, ''Oratio de Sinarum Phirosophia Practica'' (1721)ー「儒教は、理性と自然に基づく非キリスト教的な哲学の体系である。」 「中国であっても、哲学者による統治と幸福の結合は不完全だが、地上にあっては中国の統治が最良の例である。」 Voltaire, L'Essai sur les moeurs (1756)ー「中国の政府は厳正・適正な試験で選ばれた官僚が構成し、上意下達の官僚制のもと、君主の恣意的な人権侵害を防止している。これに対してヨーロッパ諸国は法律や適正手続も経ず君主の恣意で人権侵害をする専制国家である。」 東洋思想・官吏登用制の参考文献サンガツ!ありがたく読んでおくやで! >>717 返信遅れてすまんな サンガツ! 近代がいかなる時代なのかを再考するんか 本当に初歩的なことですまんが、正直ワイは近代のそもそもの起点が分からんなぁ みんなはどうやって捉えてるんやろ たぶん高校生にこの問いをされたらワイは沈黙してしまうわ ヨーロッパで言えば宗教改革の時からかもしれんし、市民革命からと言われれば納得もできるし産業革命からと言われても分かる まあだからこそ「近世」なんて言葉が使われるようになったんだろうけれども この本読めば少しはわかるようになるんかな 教えてもらったからにはしっかりと目を通して熟考してみるで >>710 ニコ動のゆっくり説明とか見るとマジでいる >>722 昔はこういう読者層って「ムー」が引き受けてたん? 小室直樹のカッパブックスだって相当マトモだし >>720 教えてくれてありがとう これも読んでみる 中国史は、内藤湖南の著作がとくに重要。必読レベル 次に個人的には宮崎市定より、小説家 陳舜臣の中国の歴史15冊 最近だと足立啓二の専制国家史論とかが中国史理解には重要っぽい 所謂ネトウヨ的思想に染まるのを一過性の麻疹みたいなもんで済ますためには やっぱりこう普段からの勉強と人との交わりが必須よな 中国もインドも近代イギリスに破れただけで文化大国だったからな・・・ ネトウヨは中国に関しては唐以降は下り坂って話なんだろうけど清朝まで衰えてないしむしろ宋と清は先進国だからな このスレほんと面白い勉強になる 2chの良さは「匿名で自由」に書き込むとこだとあらためて思うわ >>731 宋が活版印刷、羅針盤、火薬の発明を成し遂げた大正義なのは高校レベルでも習うことやしな 清はポメランツが言うには人口増加によるプロト工業化まではイギリスと匹敵する形で発展してたし、鉱物資源、プランテーションというブレイクスルーが無かっただっただけでこうなったって感じらしいし、少し残酷ではあるね たかだかその2つが無かっただけでアヘン漬けにされて衛星国に侵略されるような羽目に陥るのか… アヘン自体よりそれへの対処で口実造られてブリカスおじさんから攻め込まれたんだよ♡♡ 近代兵器の配備には熱心だったけどね、やっぱり付け焼刃の運用じゃダメなのよ!ダメ♡♡♡♡(無常) 近代の比較的北方よりのアジア諸国はモンゴル系の人らにせよロシア製銃砲とかの導入急いでたみたいやから、 思ったより時勢に敏感な印象あるね♡♡♡♡ 若干スレチやが武力差(艦船)が凄かったこと考えると資源は重要なんや 西洋社会は戦争ばっかりやってたせいで大航海時代には戦争の道具だけ他地域の文明から平均200年ほど進んでたらしいで 戦争は技術の革新や進歩を加速させる一番のブースターやね その技術の進歩の結果としてWW1の時点で最早戦争は外交の一手段と言えないほどリスキーなものになったんやね WW2終了冷戦の頃には人類の滅亡まで考えんといけなくなった 資本主義の中で企業に従順な人間を増やすため 日本人の自尊心を奪ってきたのがネトウヨ問題に繋がると思うわ 日本はクソ、米国欧州を見習えと子供のころから押し付けられて、こんな自分でも中国韓国よりマシだと思わされた 自分語りになって申し訳ないんやが大学生の視点からするとさとり世代は言うほど愛国心()教育っぽいことはされとらんで 逆にネット慣れとる奴ら多いからガチで頭悪い奴位しか筋金入りのウヨにはならん >>738 鎖国なんてしてた日本の技術が200年以上停滞してただけだゾ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる