ハンJ文藝読書部
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筒井康隆の『残像に口紅を』なんかも面白い実験やな
読み進めるうちにどんどん音が減っていくという
こういうヘンな小説の書き手には古くは牧野信一がおったな >>378
あれは『煙滅』というさらに面白いというか無茶な小説の換骨奪胎作やからなあ
ペレックは『人生使用法』といい発想はすごいが読んでみるとなんか微妙 『煙滅』でペレックがeを使わないで書き直したマラルメの詩とかすごかったな
あそこだけ原文にも当たったけど超絶技巧やった
動詞の時制を半過去に変えたり、名詞を動詞に開いたり、受動態を代名動詞で置き換えたり……
牧野信一は狂気というか、私小説がふいに妄想に侵蝕されてしまう瞬間の書き方がすごいと思うわ
ガチで心を病んでる人がそれをユーモアと客観性を保ちつつ書いてる感じがあって、あれはちょっと他に比べられるものがないな
それが明るい妄想に向かうぶんにはええんやけど、後期みたいに暗い方へ行った末に首吊ってしもたんやろかなぁ……
三島が文学全集でタルホ・百鬼園・マキノと並べて純文学系の幻想文学として売り出した三人を見てみると、
牧野信一だけ今一つ批評や研究書に恵まれてない気がするんやがええのないやろか 変な図が出てくる小説と言えば安部公房の燃えつきた地図やな
立体視で飛び出て見える画像が印刷されてておもろかったわ そういえば、このあいだ赤坂で飲んでたとき、安部公房ファンって女性と
お話したな。イエイツなんかも好きな層で。リアルで文学ファンってなかなかいないよね。 カフカがここまで評価される理由はなに?他の幻想的な作風と何が違う 幻想っぽいけど実質は現実を露骨に反映しとるからちゃうんか
お役所仕事でたらい回しにされたり、一家の働き手が急に働けなくなって害虫扱いされたり
古井由吉も「日常生活にひそむ苦を見つめた作家」とかなんとか書いとったけど
ファンタジーとか不条理文学とかいうより端的に「小説」なんやなって感じるわ
小説は素朴なリアリズムによらなくても、というかむしろリアリズム以上に現実の苦しみや滑稽さを写し出せるというその最高峰のひとつやないけ? 岩波書店専務の小林勇の自伝『一筋の道』に
岩波文庫を立ち上げたばかりのころ「岩波文庫から藤村先生の詩集を出したい」って小林が頼みに行ったら
ことのほか藤村が喜んで自ら詩を選んでくれて『藤村詩抄』が生まれた…ってエピソードがあるんやけど
一方で埴谷雄高や中上健次みたいに自著の文庫化を好まなかった作家もおるよな
必ずしも全ての書き手が文庫で幅広く読まれたいと思ってる訳でもないんやな… カフカと言えば「断食芸人」が好きやな
主人公がある意味で自分の主義に従って死ぬのは殉教者的でもあり自己犠牲感すらある 幻想文学といえば、系統から言えば福永武彦や中村真一郎なんかは幻想文学と言っていいと思うけど、日本幻想文学集成にも採られてないし、渋沢龍彦好きの人ともすれば研究者に聞いても曖昧な返事しか返ってこないんだよね…… 断食芸人といえば、文学板の読書会スレでもちまあり書評企画が
あって、断食芸人読んで、みんなで感想書いたねえw >>389
福永の「塔」とかあれがデビュー作だったのが信じられん幻想短編やったな
中村はフカシのところもあるけど自伝的な文章でいろんな作家や学者について書き残してくれたからワイみたいな好事家は大助かりや >>390
大西巨人が愛する詩歌をアンソロジーに編んだ『春秋の花』はええで
大西は元々短歌の人やったんやな…って http://bucchinews.com/keywords/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%84%AA%E5%85%89
ロマンポルシェ。のロマン優光のエッセイが面白いンゴ
中年サブカルおじさんの冷めてるけど真っ当な批評にいつも感心させられるわ
この連載は『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』『SNSは権力に忠実なバカだらけ』と書籍化されとる
『日本人の99.9%はバカ』はネトウヨ批判もあっておもろいで >>396
釈迢空ノートしか読んどらんけどよかったな
安藤礼二なんかの折口信夫研究にとっても大きな仕事や 川端康成の少女小説『乙女の港』って中里恒子が実質的な作者だったんやな 私小説の極北とも言える嘉村礒多が青空文庫入っとるな
「業苦」も「崖の下」も実に嫌な気分になる小説やけど味わい深いので興味があれば是非
処女厨ってあんな時代からいたんすねえ… 嘉村と関係深い葛西善蔵も青空文庫に沢山入ってるで
どれもほぼ実話らしいけど暗いのなんの 私小説批判ってなんだったんだろうな
文学史が解体された現代になると批評があんなに私小説を批判してきた営為が分かりにくい
近松秋江とかも露悪的やけどおもろいやん クソおもろない私小説がごっつぎょうさんあったからや
嘉村葛西田中あたりは私小説でもおもろいんよ
おもろい私小説は私小説の中の例外と思うべき あと私小説偏重の価値観が
非リアリズムの文学を抑圧してきたとかなんとか
今読めるのは私小説批判ばっかやからちょっとピント来にくいけど
直木賞と芥川賞がSFや幻想文学に厳しいのは有名な話 円城塔に対する選考委員の評価が分かれたのは面白かった
石原慎太郎が円城を批判して委員を辞めて去ったのもなんか興味深い 舞城とかラノベ系の候補がノミネートされてたとき
今の芥川賞は芸術賞として「より新しいもの」に取らせなきゃいけないみたいな意識がある
っていう批評があったな
そのせいで真ん中のエンタメ挟んで
上の純文学と下のラノベが繋がっちゃってるとかなんとか >>405
芥川賞のああいう流れっていつからやったっけ?
ワイの中では阿部和重の受賞が記憶に残ってるんやけど 【悲報】新潮45さん、火に油を注ぐ 「性はメスかオスしかない。雄しべと雌しべ以外、レズしべやゲイしべなど存在しないのだ」 ★2 [875949894]
http://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1537285562/ >>403
直木賞はともかく芥川いうほど厳しいか?
過去には公房とってるし近年は円城も吉村萬壱も村田沙耶香もとってるし
直木賞がSFに厳しいなったん『大いなる助走』のせいってマジなのかどうか
広瀬正は長生きしてたらおそらく獲れてたいうけど 広瀬の『マイナス・ゼロ』すき
光瀬龍なんて日本SFの巨匠かつ多作だったけど賞とは無縁やったもんなあ…
『百億の昼と千億の夜』なんてテーマも深いし現代だったら何かしら賞貰えたんちゃうか 直木賞受賞作品やと景山民夫『遠い海から来たCOO』はSFっぽいな
景山ももう忘れられた作家になりつつある気がする
晩年は幸福の科学絡みでしか見なかった >>403
本来は西洋において「自然科学」と同様に「主体と独立した観察・実験の対象」としてのニュアンスを有するNaturalism=「自然主義」が、翻訳の弊害で東洋思想的・伝統的な「自然」の意味である「無為自然」の「自然」主義と誤って取られたことで、
ただ「作者が自分の事について『ありのままに』=『自然に』書く」みたいに本来の自然主義の意味とズレて解釈されてしまい、
本来の自然主義文学が有すべき近代的な科学性、社会性やメッセージ性、説得力が薄れてしまった…
しかもそれと同時期たまたま西洋で「本来の意味の」自然主義への発展ないし反発として流行した芸術至上主義が日本に取り入れられた結果、
「自然主義」は日本においてその社会性や明確性を発揮せぬまま時代遅れのものとされて排斥され、
結果として戦後に至るまで日本文学は本来の近代小説の有すべき社会性や明確性・合理性を欠き、
「芸術品」としてその内容や解釈が人によって異なる曖昧漠然としたもの、世捨て人が読んだり娯楽として消費されたりするようなものにされてしまった…みたいなことはよく聞く話やね >>411
中村光男やっけ
鈴木貞美はそういう日本文学観に疑問を呈してたけど実際どうなんやろね >>406
舞城は結局取れんかったから「ああいう流れ」ってのはよくわからんけど
ちょっと空気読んだり面白い経歴の人が目立つようになったのは
村上龍が選考委員になった2000年(123回)辺りのような気がする
町田康が取ってる回
村上龍の前は宮本輝が一番新米の選考委員で
wiki見返すとあんまり空気読んでるようには見えない 村田沙耶香のSFってどうなん?
設定だけ見るとあんまり面白そうに見えないっていうか
サブカルっぽい感じに見える INUの町蔵は明確に変わった経歴やったけどミュージシャンなら辻仁成がその前に受賞しとるしね
全然関係ないけど堀田善衛の娘・堀田百合子による『ただの文士』って父に関する随筆が来月出るで
楽しみや 異業種からの小説家やと美術や漫画からみたいな人もおるな
前者やったら赤瀬川源平と池田満寿夫、後者やったら山田詠美と矢作俊彦あたりが浮かぶ
横尾忠則も幻想小説で泉鏡花賞とってたから読んだが色彩やイメージの列挙がいかにも画家の描いた消滅やった
>>414
よくも悪くもJ・G・バラードあたりのニューウェイヴSFっぽい
『消滅世界』とかタイトルまでバラードオマージュやし
いわゆる「SF」を期待する人が読んで面白いか言われたら微妙 好きな小説とマンガをいくつか紹介するよ
・イリアス
10年続いたトロイア戦争の終わりの頃の話。当時の最強の戦士アキレウスの怒りがテーマ。次々と変化していく展開が見所。あとアキレウスの友情とか、もう一人の主役的存在ヘクトールの家族への愛とか。
ヘクトールの家族への愛がよくわかる第六歌は是非読んでほしい。それと最終話のアキレウスは、どんなに憎い相手にも慈悲の心は芽生えうるみたいな感じで(あくまで個人の感想)とてもいいので是非。
先にマデリン・ミラーの「アキレウスの歌」という小説から入るのもあり。独自解釈とかけっこうある気がするけど、面白いので。
・シュトヘル マンガです。モンゴルが暴れてたころの時代が舞台。滅ぼされそうな文字を守るための戦いのお話。つべに公式の紹介動画があるんで見るといいよ。最終回まで主役が必死に生きてく姿がすこなんだ。作者はオルフェンズのキャラデザの人
・ピロクテテス 作者 ソポクレス
裏切られて捨てられたピロクテテス、そのピロクテテスの弓が必要になったので回収に行こうと計略を立てるオデュッセウス、オデュッセウスのやり方に疑問を感じながらも仲間のためならとしぶしぶ従うネオプトレモスの話。
ピロクテテスへの負い目からネオプトレモスがとった行動が正義とか友情の描写としてとても良いので是非。 長嶋侑はブルボン小林としての仕事が有名だから知らんかったけど
小説家としても着々とステップアップしてたんやね
本谷有希子なんかは芥川賞も「おまけに」獲ったレベルの人やと思ってる
本谷はそんくらい小演劇界隈ではスターやった TBSラジオの「トップ5」のレギュラーとしては素晴らしかったな本谷のトーク そうなんだ。セブンルールでの本谷さんはなんかイマイチだわ 田山花袋の「少女病」を初めて読んだ時に
「女学生に見とれてたロリコンのおっさんが市電に轢かれて死ぬ話が自然主義なのか…」と思った記憶
でも『東京の三十年』『震災記』『温泉めぐり』といった随筆読むと風景描写は本当に上手やな花袋は 芥川龍之介が自分の大学時代を書いた「あの頃の自分の事」に
当時の「新思潮」の仲間内で田山のことをSentimental Landscape-Painterと呼んでた話があったな
自然主義といいつつ小説には「性欲と月光」しか見いだせないし理論も平凡だけど
紀行文の書き手としての田山は割とみんな認めていたとかいう話 自然主義が大嫌いの福田恆存も花袋の性欲描写はクソミソに貶してたけど
花袋の紀行文に関しては手放しで褒めてたな 本になってない文芸漫談が電子でバラ売りされてることに今日気付いたわ なんかKindleでバラ売りされとるね
奥泉光は大体どれ読んでもそこそこ面白いから安心感あるわ 奥泉光は話も小説もだいたい外れがないタイプやね
グランドミステリーとか大作路線でも凄いの書けるし 奥泉って渡辺直巳と同じく近大文芸学部で教えてなかったっけ? エッセイから入って詩を読むようになったけど田村隆一ええよなあ あんまり評判聞かないけど鮎川信夫の若い頃の詩すき
兵隊にとられたとき遺書がわりに書き残していった「橋上の人」第一稿とか
「あなたの死を越えて」に組み込まれることになる戦後早い時期の「姉さんごめんよ」とか
後年の社会的発言を見てるとシニカルなニヒリストって感じなのに初期の詩はロマンチシズム全開でびっくりしたわ
宮崎真素美『鮎川信夫 精神の架橋』がそのへんの改稿過程とか翻訳文学からの影響とか丁寧に追っててオススメや
博士論文やし文章がちょっと堅苦しいけど雑誌初出の写しとか資料がたくさん載ってるで >>423
自然主義でいちばんは花袋より秋声やぞ、日本的自然主義という意味では花袋が代表的だが秋声のリアルを付き詰めて逆に浪漫主義的になる作品群は本当に絶品。 >>438
一ヶ月以上まともな書き込みなかったからあえて上げなかったで 鮎川・田村・谷川ほどの知名度はないけど川崎洋の詩好き ライトノベルブームってどういう流れなんやろ
『ブギーポップは笑わない』と『涼宮ハルヒの憂鬱』は読んだけど
あんまり引っかからなかったのでほとんど触れずに来てもうた
本土では現代のなろう系を馬鹿にするスレがよく立ってるけど そもそも「ライトノベル」って呼称はいつ生まれたんやろ
「ジュブナイル小説」「ジュニア小説」なんて呼びかたもあったそうやけど
図書館の開架だと「ヤングアダルト」ってコーナーに置かれとるな ライトノベル自体は90年代初頭のニフティサーブの区分からやな
SFやファンタジーのカテゴリでロードスやスレイヤーズの話をする人が増えたからそれと別のカテゴリにするために公募で考えだされた
名称として定着したのは90年代後半から2000年代前半にかけてやろなあ はぇ〜パソコン通信のニフティサーブで生まれたジャンル分けだったんすね〜…
村山由佳の『美味しいコーヒーの入れ方』って作品が90年代後半に週刊少年ジャンプが作ったレーベルから出てたけど
当時は「ライトノベル」とは呼ばれてなかったように記憶しとるな
村山と同じく直木賞獲った唯川恵や山本文緒はコバルト文庫の少女小説で下積みやっとったね 結構ラノベ出身の作家は多いやで
桜庭一樹有川浩古川日出男辺りは有名やし出世株やが
意外なとこでは馳星周も別ペンネームでゲームのノベライズかやってたらしい そういや久美沙織の『丘の家のミッキー』がKindle unlimitedで全巻読めるよ
懐かしいから土日に読むつもり
久美沙織はラノベのルーツについての寄稿をウェブ上でしてたな……うろ覚えだから探してみよう ラノベ史系やと大森望と三村美衣の「ライトノベルめったぎり」がおすすめやな
ただハルヒイリヤ全盛の頃やから今やと古いがな 桐野夏生も野原野枝名義で少女小説書いてたで確か
戦前の少女小説や少年小説と現代のラノベって系譜的に繋がるんやろか
あれも挿絵ついてるしな 新井素子作品はライトノベルに入るんやろか
大塚英志はそんなこと書いてたような気もするけど 単行本は書肆風の薔薇(現・水声社)とかいう割とお堅いところから出たのにスニーカー文庫系の角川ホラー文庫に入った稲生平太郎『アクアリウムの夜』すき
もともと角川の「小説王」とかいう雑誌に連載されてたのが休刊されたんでこういう経緯をたどったらしい
ちなみに稲生平太郎は奈良女子大学教授の英文学者・横山茂雄のペンネーム
英文学者としてはゴシック小説研究『異形のテクスト』で博士号をとってるんやが
『日影丈吉全集』の編集をやったり空飛ぶ円盤の研究書『何かが空を飛んでいる』を出したり幅の広い書き手 横山茂雄、今国書刊行会でドーキーアーカイブやっとるな
雑誌の幻想文学で連載してた英国怪奇小説紹介する連載まとめてくれんかな
ラノベの祖といや平井和正が浮かぶ 大森望的には平井和正の超革命的中学生集団が
ライトノベルの始祖やという認識らしいな ラノベの定義のひとつに電撃やスニーカー、富士見ファンタジアあたりのレーベルいうんがあるがそれ認めると自動的にラノベの祖も平井和正になるから妥当ではある
筒井康隆や眉村卓、光瀬龍、豊田有恒とラノベちっくなジュブナイル書いてるSF作家何人もおるがラノベレーベルの電撃文庫に作品が収録されたの平井和正だけやし 架空戦記もラノベの歴史的には入れておいて良さそう
読んでる人間の系譜としては繋がってそうやし 架空戦記も戦前に既に存在してたんよな
平田晋策や海野十三が書く軍事小説は当時の軍国少年たちが熱狂してたと山中恒が書いてたな 海野十三は大江健三郎から北杜夫まで読んどったいうからな
ちょっと前筒井康隆が海野十三オマージュ発表しとったなあ 矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん」とかディックの「高い城の男」みたいに掘り下げた架空戦記は好きやし
クランシーのジャック・ライアン物みたいに映画やゲームが面白いものは別やけど
佐藤大輔みたいなのはイマイチや
伊藤悠が描いたコミカライズ版『皇国の守護者』は面白かったが 戦記いうか改変ものやがノーマン・スピンラッド『鉄の夢』すこ
SF作家になったヒトラーがアメリカに移民して著したSF小説いう設定が面白い
スティーヴ・エリクスン『黒い時計の旅』とかルーチョ・チェーヴァ『枢軸万歳』とか第二次世界大戦がらみの歴史改変ものは多いな 戦前の架空戦記だと実際の軍人が書いてたり毒ガスの使用がメインだったりと大きく当時の国情を反映しとんのよね
H・G・ウェルズの「解放された世界」なんかは仮想戦記やけど現実に影響を与えたって点で歴史に残る1冊やで ウェルズと近代戦やと戦車の出現予言したとされる「陸の甲鉄艦」もあるな
近代戦関係ないがウェルズの短編に「ダイナモの神」って機械を辺境から来た無知な奴隷が神と崇める話あるがこれってカーゴ・カルトまんまやな
既に起こってたトゥカ運動のこと、知った上で書いたんやろか 高い城の男は仮想戦記と言うよりは改変ものやろうな
今の時代にあの頃のSFを読むと未だにソ連がある世界線を描いたともとれる
仮想戦記なら文芸とは離れるけど超弩級空母大和ってのが印象に残っとる
読んでて面白かったんやけど日本人のナチスとは違うって意地を感じたんで
そこらへんは未だにしこりが残っとるんやろうなと タイ東北部のコーンケンって街で本屋に入ってみたらタイ語に翻訳された『涼宮ハルヒの憂鬱』が売ってたわ
ラノベみたいな変則的な日本語の翻訳って大変そうやけどこなしてる翻訳者がいらっしゃるもんなんやなあ… 小川榮太郎が『文學界』で『剣と寒紅』で有名な福島次郎について論じていたらしい
『剣と寒紅』は裁判で出版差し止められたけど相当数刷ったから古書価格高くないんよな…
若き日の小川榮太郎さんの文芸評論が発掘される 福島次郎のゲイ小説を絶賛 「四つん這いになれよ」と提言も [389326466]
https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1538659206/ 小川榮太郎の小林秀雄論高すぎないか
5500円って…
古本で普及版漱石全集全巻買える価格やで 富岡幸一郎とか新保祐司みたいな文芸保守になりたかった口かな小川は
ただ富岡や新保はまともな人文系出版から本出せるだけの筆力あったけど小川は… 2ちゃんで荒らしやってたんで嫌われてるからあれやけど山崎行太郎みたいにミニコミ中心に細々と文芸保守やってる分には問題なかったと思うンゴ
小川榮太郎は分不相応に出世欲出したからあんなことになったんちゃうか >>440
鮎川って死後あまり取り上げられないが詩人としても詩論家としても評論家としても巨匠中の巨匠だねえ
翻訳家としてもアメリカ文化研究者としても凄い 現代詩文庫って装丁変わった?昔からあんなのやったっけ?🤔 講談社文芸文庫の『幽 花腐し』読んどるけど
松浦寿輝って学者としてだけやなくて小説家としても上手やな 古井由吉ばりの凝った文体で芥川賞とったと思ったら
『名誉と恍惚』なんかエンタメとしても充分おもしろいし
何年か前に『川の光』とかいうネズミが主人公の小説をNHKでアニメ化もされとったな
学者も詩人もやって映画批評もラジオDJもやって、つくづく手広い人やなと思うわ デビュー当時の松浦は初期古井由吉の文体っぽいやね確かに🤔 最晩年はつくる会に参加してたの評価できないけど古山高麗雄の小説好き
「湯たんぽにビールを入れて」好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています