ハンJ読書部☆2
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
アホなネトウヨにならないためにも読書して知性を磨きましょう。 池島信平(文藝春秋三代目社長・東京帝大西洋史学科卒)の自伝『雑誌記者』読んでたら
戦前の西洋史学徒はロイヤル製タイプライターが必需品で常に持ち歩いてたみたいやね🤔
重そうや😨 >>860
戦後まもなく東大新聞会が出した『私の卒業論文』っていう東大OB(文学部が多い)の回想文をまとめた本で、
後輩だった林健太郎(のち文学部長)が教授のところに「ことしの卒論で誰のものがよかったですか」と聞きに行ったら、
「池島のがよかった」と即答されて池島先輩がうらやましかったと書いてたンゴ😀
池島自身も卒論執筆当時のことを書いてるけど、本当に学問が楽しくて仕方なかったんやろなって感じのいい文章だったんだ🤗 >>862
池島は大学院進むつもりやったけど文春の入社試験もパスしてたんで悩んでたら
指導教官の今井登志喜に「文春ならいいじゃないか」と言われて入社決めたみたいやね😲
『歴史好き』って随筆集では今井登志喜が学士のまま文学部長を務めたように西洋史学科には「文学士教授」の伝統があるって書いてたな😁
村川堅太郎・林健太郎・堀米庸三・中屋健一・江口朴郎・秀村欣二はその伝統を守ってて学士のままで「はなはだよろしい」と🤗 いきなり失礼するで
架空ネトウヨでのし上がろうスレで話題に上がってた🍆掲示板がわからへん
スレッドがあるらしいがヒントだけクレメンス
🍆がカナダ、トレースのあいつってのは分かったんやが
ネトウヨにバレたくない場所みたいなので、一番あいつらが入りそうにないこのスレで聞いたんや堪忍 井上幸治が「近代日本の西洋史研究の第一世代は福田徳三と内田銀蔵」って書いとったが
ルヨ・ブレンターノに学んだ福田みたいに初期の西洋史研究って経済史への関心が強かったんかな? 西洋史ほどメジャーやないけど人類学の本をエスノグラフィー中心にオススメしてみたいンゴ😎
モーガン『古代社会』
フレイザー『金枝篇』
この辺の古典は古典からの引用ばかりの"Armchair Anthropology"と後の世代に揶揄されたけどそれがかえって読みやすかったりする🤔
モーガンはエンゲルスへ影響与えたことで知ってる人も多いかな😏
フレイザーは雑学本としてメチャ面白い🤗
マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』
この辺から本格的なフィールドワークとエスノグラフィー記述が始まる😁
マリノフスキーは冒険小説みたいなので面白く読める😘
レヴィ=ストロースは難解な著作が多いけど『悲しき熱帯』は読みやすいンゴ🤗
エンブリー『須恵村』
1930年代にアメリカ人人類学者が熊本の農村を調査したエスノグラフィー😎
日本民俗学みたいなテーマだけど外国人の人類学者が調査するとかなり趣きが変わるのがすごい😲
『菊と刀』はこの本の成果を採り入れてる🙋
個人的には一番オススメしたい本🤗
佐藤郁哉『暴走族のエスノグラフィー』
鵜飼正樹『大衆演劇への旅』
亀井好恵『女子プロレス民族誌』
不良文化や大衆文化の内側に入って調査したエスノグラフィー😁人類学的方法論の実際の使い方として面白いはず😘
ジェイムス・クリフォードあたりからやたらややこしくなった人類学の理論やけど😭
エスノグラフィーはノンフィクションみたいで割と読みやすいのでお時間ある人は是非🤗
アボリジニを調査してた上橋菜穂子の小説とかちょっと前に流行ったし🙄 読書部なんで2つあるんや?
どっちのスレも同じニキが書き込み兼で保守しとるようだし >>868
文化人類学って難しい学問のイメージあるけどフィールドワークの記録ならワイでも読めそうやな
>>869
前スレの初期段階で学術書と文芸書でスレがまとまりにくかったから小説用の「文藝読書部」に分けてくれた兄貴がいたんやで
本土でたまに立つ読書部スレも似たようなことが起きやすいしな
ハンJ読書部
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1526945891/481
481 名前:マンセー名無しさん[] 投稿日:2018/06/07(木) 00:53:26.16 ID:8P691P+R
ハンJ文藝読書部
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1528300369/
もしよければレスしてみて 人類学といえば、黎明期の文化人類学と考古学の間で仕事しとった中谷治宇二郎について本格的な研究が出てほしいんだ😇
中谷宇吉郎の弟で、パリ留学中の兄のところにシベリア鉄道でやってきた行動派なんだ😀
パリでは数学者の岡潔とも親交を結んだり、バタイユやミシェル・レリスのグループとも関わりがあったみたいなんだ😎
縄文土器についての論文をバタイユが主宰してた雑誌『ドキュマン』に書いてるし、同時期に岡本太郎も同じグループに出入りしてたはずだから影響もあったと思うんだ🤔
岡本太郎による戦後の「縄文発見」は公式には中谷とは無関係と言われているけど、それは岡本太郎側の自己演出っぽいんだ😢
ちなみに中谷治宇二郎は旧制小松中学在学中に同人誌に書いた「獨創者の喜び」という平家物語を題材にした短篇で芥川龍之介に認められてるんだ😮
大学進学せずに上京してきたのもその関係で菊池寛からの支援があったらしいんだ🤔
芥川と、兄の宇吉郎がそれぞれそのことに触れてる「ある無名作家」とかいう同じような題の短文があって、どっちも今は青空文庫で読めるんだ😋
治宇二郎の「獨創者の喜び」自体は長らく行方不明だったけど何年か前に掲載誌が見付かって、復刻版の冊子が出てるんだ🙂
確か京都かどこかの古本屋さんが通販を委託されてるんだ🤗 >>873
どっかで読んだ名前だな🤔と思って本棚探してみたら斎藤忠『日本考古学史』と岡茂雄『本屋風情』に中谷のことが出てたな🤗
斎藤は「若くして逝った二人の考古学者」として森本六爾と中谷治宇二郎を紹介してた😢
中谷の科学的な研究法と才能を惜しんで中谷がいなければ石器研究は進まなかったと斎藤は死を惜しんでる😞
岡茂雄(人類学者・岡正雄の弟)は『本屋風情』所収の「中谷治宇二郎さんと私」で中谷の卒論を出版するまでの経緯と
中谷の才能に惚れた岡が研究費を捻出しようとして寺田寅彦や渋沢敬三(民俗学者・栄一の孫)に懇願して回る友情が描かれてる🤗
でも残念ながらどちらもフランス留学の記述は簡素😭
モースや岡本太郎との関係を掘り下げたフランス時代の中谷についての評伝読んでみたいな😤 しかし考古学者や人類学者や民俗学者って土にまみれる学問分野なのに不思議と有名人の縁戚が多いンゴ🤔
大山柏(大山巌の息子)
渋沢敬三(渋沢栄一の孫)
鶴見和子(鶴見祐輔の息女、後藤新平の孫)
小金井良精(義兄に森鴎外、孫に星新一)
石田英一郎(海援隊士・男爵石田英吉の孫) >>875
まあゆうてなべて学問は旦那芸やし一族が華麗になるのも致し方ないのでは
前スレで不屈の這い上がり例がピックアップされてたけどそういうのは例示できるほどに稀やということでもあろうし >>809
やっぱ野球ファンの人もおるんやね
ワイも西武ファンやけど、寝業使ってた頃に野球見てたらきっと嫌いになってたと思うわ
モーロワの『初めに行動があった』ってエッセイが好きや
悩んだときなんかに読み返したくなる >>877
西武ファンなら猪瀬直樹『ミカドの肖像』はおすすめ🤗
西武グループ自体はもう堤一族の経営じゃなくなったけど堤康次郎が如何に天皇制との連関で西武グループを大きくしたかがわかるンゴ🙋
根本時代の「寝技」ドラフトも堤のDNAをよく引き継いでいた戦略だと思う🤔 Kindleは洋書がそこそこ豊富で安いことに気がついた
なんかおすすめの本ある?和訳がないor高いor手に入りづらいやつやとうれしい
ジャンルは問わん >>879
オックスフォードのA Very Short Introductionシリーズは新書並の値段でなんでもテーマ揃ってるしオススメ🤗
英語もそこまで難しくない上に索引やブックガイドも便利やし😘
岩波が「一冊でわかる」シリーズとして翻訳してたんだけど途中でやめてもうたな😭 ミカドの肖像、おいらはハムファンやったから面白う読んだが ご教示いただいて感謝するで
ベリショはいいよね
これの翻訳が止まってるのは悲しいわ 鎌田慧の『ドキュメント 屠場』には日ハムの大社義規が徳島の食肉工場を日本有数の大企業にする話が載ってるからハムファンには面白いかも😁
焼肉とか同和問題に興味ある人にもオススメの一冊🤗 >>882
VSIの翻訳は一冊でわかるシリーズじゃなくなっただけで今でも岩波・丸善から毎年数冊出とるぞ
白水社も今年になって去年出たばかりのPopulism日本語訳しとるし帯に今後もVSIシリーズ出版すると書いとる >>875
>>876に加えて、民俗学って官製学問に未だ包摂されてない在野の学問だったから、
猶更金持ちの道楽でしかできなかったというのがありそうやな。
在野は在野で江戸以来の好事家の伝統が生きてたろうし
>>722
>>128やけど登山関連はよく読むで
ヤマケイで思い出したけど、昔「なんで山登るねん」シリーズの登山エッセイ書いてた
高田直樹って、近年見事に量産型ネトウヨ化してるのな。見てて悲しくなったわ。
あれ今ヤマケイ文庫に入っとるやろ
あの人は若いころから海外経験豊富やし、英語もウルドゥー語もできるのに
なんでこんなテンプレ的なネトウヨになれるのか、やっぱり教養とかとは別の
問題なんかな? 「恐怖遺伝子が強いやつがウヨ化しやすい」説からいえば、
クライマーって最もウヨ化しにくい人種かと思ってたんやけどな・・・ ホークスファンなら佐野眞一の『カリスマ』『あんぽん』でダイエー時代の中内オーナーと現体制の孫オーナーの人生を学べるな
佐野眞一って橋下徹問題でしばらく断筆してたけどボチボチ書き始めたやね 読書メーターは結構長くやってるけど
さすがに垢バレはなんか恥ずかしいンゴねえ…… >>885
野口健なんて珍太郎の腰巾着でモロウヨやんけ >>889
ウヨサヨ以前にあいつはクライマーじゃないからw 垢バレは恥ずかしいからかなんUの読書メータースレはイマイチ伸びなかったで
最後にイッチが「ハンJ読書部いくわ」ってレスしてたからここ来てるんかな?
最近古本屋で『蓮田善明全集』(全一巻)を安く買ったからボチボチ読んでるんやが
蓮田善明って日本浪漫派でも保田や伊東静雄と違ってあんまり語られへんな
三島由紀夫との関係や壮絶な最期とかもっと知られてそうなもんやが
「人間肯定の否定」なんかは如何にもアイロニカルで日本浪漫派っぽい
大澤聡あたりが語ってくれへんやろか 蓮田善明のWikipediaはやりすぎやなあ
百科事典らしくないとか冗長な記述とか余裕で当てはまる
とはいえあれ書くような人と論戦する元気ないからそっ閉じするばかり 本紹介してくれるのはありがたいんやが、門外漢からするとどういうバックグラウンドの人がどういう観点から紹介してるのか分からんと、
いまいちレスの内容が頭に入ってこない 「学際的」「文理融合」「インターディシプリナリー」「領域横断」とか言われるようになって久しいけど
それだけ共通言語としての「教養」が後退しているってことでもあるからな
『羊の歌―わが回想』なんか鉄板やけど若き医師加藤周一の教養の深さにクラクラするわな
高田恵理子センセイあたりには批判されそうやけど 光文社古典新訳文庫から出てるミル『自由論』って、何で2回も翻訳されてんの?
2006年に山岡洋一訳が、2012年に斉藤悦則訳がそれぞれ出てる
くわえて日経BPクラシックスから同じく山岡洋一訳が2011年に出てる
なんかあったん? >>895
光文社で山岡が訳す
↓
絶版(理由不明)
↓
山岡が日経BPに移籍後、再訳
↓
光文社側で斉藤が改めて訳す
って感じっぽい 光文社と山岡氏の間でなんかいざこざあったのかな >>892
Wikipedia見てても門外漢でも「あれ?」って思う記述あるもんな 神武天皇スレで折口信夫の名前見て思ったんやけど折口信夫の民俗学って面白いよな
小谷野のあっくんが「折口信夫はオカルト」ってキレてるように学問としての根拠は危ういけど
『大嘗祭の本義』『水の女』に代表される折口信夫の古代への想像力って物凄いし
戦後に唱えた「神道の宗教化」「女性天皇論」なんかは現代の神道や天皇制語るうえでも面白い主張やと思うんや
あと折口信夫を論じた評論がどれも面白いンゴ
安藤礼二『折口信夫―神々の闘争』
松浦寿輝『折口信夫論』
木村純二『折口信夫―いきどほる心』
井筒俊彦のイスラム研究と折口信夫のミコトモチ論を論じて「イスラーム型天皇制」って考察をした安藤礼二にはシビれたで ユングなんかもそうやけど学問として危ういものには独特の面白味があるね
そもそも語義通りのオカルト自体が面白いけど 養子の折口春洋との関係とか折口のセクシュアリティは有名やけど
弟子の加藤守男による回想『わが師・折口信夫』はかなり踏み込んだ描写があって興味深い🤔
折口が「師弟関係を深めたい」って加藤に関係を迫る場面や😲
折口と二人で柳田國男に会いに行ったら「加藤君、雌鳥になっちゃいけませんよ」って釘を刺されて恥をかいた折口が帰り道で泣いてた話とか😔
柳田國男は官僚時代に貴族院議長・徳川家達(男色スキャンダルがあった)とも喧嘩して辞めてるしゲイに批判的だったんやろうか😓
折口民俗学は「マドコオフスマ」といい「性」がキーワードの一つなので折口自身のセクシュアリティに言及する論者が多いな🤔
安藤礼二も青年折口と真宗僧侶・藤無染の恋愛について触れてたはず😎 どの学問も最初はオカルトめいた言説からスタートするイメージあるわ 折口信夫の門下で加藤守男と同級だった池田弥三郎も面白い存在やな
民俗学者で芸能を研究しとっただけやなく銀座の老舗天ぷら屋「天金」の息子やったから食に関する随筆が多いンゴ
https://twitter.com/shinichiroinaba/status/1031414984968814592
稲葉振一郎ニキが昨日このスレ見て楽しんでたみたいやね
『モダンのクールダウン』は面白く読ませてもらいました…
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 宇宙好きなら「広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由」はオヌヌメ >>902
ほう、稲葉振一郎ニキの本でも読んでみるか
たくさん出してるけどどれが主著なんやろか >>903
たまたま今読んでる
科学者のユーモアのある文章は面白いね
日本の科学者もこれくらい軽妙な文章書けばいいのに
と思ったが『鳥類学者だからといって鳥が好きだと思うなよ』の川上先生がふざけきった文章で良かった >>902
弁護士に官僚の次はガチの大学教授までこのスレ見とるんか
そらレベルも高くなりますわ 柳田國男は元々官僚やったし農政論も優秀なので橋川文三や川田稔みたいに政治学者がよく論じてるな
近年では柳田が普通選挙運動と公民科教育に関わった近代主義者としての側面が評価されてて
大塚英志『公民の民俗学』や室井康成『柳田国男の民俗学構想』なんて面白い本があるで
一方の折口は釈超空としての側面もあるし古代文学研究に関わるので文藝評論家によく論及されるな
富岡多恵子『釈超空ノート』は有名やし
ハンJ的には折口信夫が関東大震災の朝鮮人虐殺に接して作った詩「砂けぶり」はぜひ読んで欲しいで
「かはゆい子どもが―/大道でぴちやぴちやしばいて居たつけ。/あの音―。/不逞帰順民の死骸の―。」 関東大震災の時の朝鮮人虐殺に関する本だと今月の10日に「証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人」という本が出てたよ
今と通じるところもあって考えさせられた 関東大震災の朝鮮人虐殺については『九月、東京の路上で』を読んで打ちのめされた
格安労働力としての朝鮮人が邪魔だったのでこの際とばかりに殺した土建人足屋はともかく
デマを信じてなんの疑いもなく殺した良き父親良き隣人たちに衝撃を受けた
エリートのはずのホワイトカラー銀行員が普通に日記に書いていたりする
「朝鮮人虐殺の追悼植樹」と伝わっていた街路樹が実は追悼ではなく「朝鮮人虐殺の罪で逮捕された町内会メンバーに対する罪滅ぼしの植樹」だったとか
ホント救いがねえ
そしてそれは今の東京と地続きのとこで起きたんだ 工藤美代子に加藤康男に拳骨拓史ととうとう関東大震災の朝鮮人虐殺を否定する歴史修正主義者まで出てきたからな
日本の歴史修正主義はヤバいレベルに来てるわな
関東大震災に乗じて川合義虎(亀戸事件)や大杉栄(甘粕事件)と左翼が殺されたんやけど
川合義虎が震災当初は自警団に参加していた…という姜徳相『関東大震災』(中公新書)の指摘は重かった
朝鮮との連帯を謳って殺された社会主義者でさえ民族的偏見や流言蜚語から自由ではなかったという… >デマを信じてなんの疑いもなく殺した良き父親良き隣人たちに衝撃を受けた
ほんとにこれなんだ☹
ワオたちが見てるネトウヨは性格も生活も破綻した底辺ばかりだけど、たぶん素性が割れないような良き父親、良き隣人たちの中にも、
ウヨ的な考えに自然と染まってしまい、何かあれば信じられないほどの残酷さを発揮してしまうような人たちがたくさんいるはずなんだ🤔
遠藤周作の「白い人」に出てくるフランスのレジスタンスによる殺人なんかも想起させられるんだ😢
遠藤は「海と毒薬」も冒頭に銭湯で戦時中の殺戮を自慢する男を登場させることで生体解剖に関わった医師たちの危うさと重ね合わせてるんだ😨
ワオが読んだ本だと仏文学者の田辺貞之助が書いた『江東むかし話』に関東大震災と「不逞鮮人」虐殺のことが出てたんだ😱
あとは「よき父親」が同時にナチの収容所で仕事としてユダヤ人を殺すというテーマを扱った歌人・小池光の短歌連作「生存について」を思い出すんだ😭
「よき父親、よき隣人」であったはずの詩歌や俳句の人々が戦争協力へ傾いてしまう恐怖を、
論文とはまた違った形式で描いている清家雪子の漫画「月に吠えらんねえ」もスレ違いだけどおすすめなんだ🤗
専門の研究者もびっくりするぐらい大量の参考文献を駆使した作品なんだ😇 >>913
昔なんかの本で桑原武夫が俳句芸術それ自体を曖昧で不明確極まりないものとしてボロクソにdisってたのを見て割と衝撃受けたんやが、
やっぱそういう反省があるんやろな >>913
ハンJ漫画部スレで『月に吠えらんねえ』薦められたから読んだけどおもろかったわあれ
仏文学者やと中島健蔵も『昭和時代』(岩波新書)で生々しい証言書いてたな
旧制高校の夏休みで東京に帰省していたところ大震災に遭遇したんで東京市内の親戚の安否確認にいったら
神楽坂のあたりで狂乱した群衆が「朝鮮人」らしき人間を捕まえては集団リンチして嬲り殺していたと
レベッカ・.ソルニットの『災害ユートピア』みたいに災害後に相互扶助コミュニティが生まれる…って議論もあるけど
関東大震災においてはその類いの話はあんまり読んだことないンゴね 関東大震災本では尾原宏之『大正大震災ー忘却された断層』が思想史研究として面白いで🤔
・「震災は驕った日本人への天罰」って類の天遣論
・新宗教の天理や大本による三越や帝劇といった「堕落した東京の都市文化」への終末論的批判
・民権運動の自治精神の鬼子として生まれてしまった自警団
・兵士への感謝から社会に親軍ムードが生まれて早稲田を始め各大学に親軍サークルが結成
・「もう東京は危ない」と本格的に大阪遷都が議論される
…などなど震災を機に様々な思想の芽が生まれたと😲
311以後の現代日本社会の変化を考える上でも関東大震災は色々と参考になるやね😎
311でも関東大震災のごとき排外主義的なデマは流れてしまったし😭 >>914
桑原武夫の「第二芸術論」や双葉十三郎の「奴隷の韻律」論、臼井吉見の短歌否定論など戦後の短詩型滅亡論は戦後の歌壇・俳壇に大きな影響を与えたんだ🤔
塚本邦雄、岡井隆、寺山修司をはじめとする「前衛短歌」やそれをプロデュースした中井英夫・杉山正樹・冨士田元彦なんかその代表例なんだ🤗
岡井隆はいちばん左翼的な立場にいたけど、女性問題による失踪事件などを経て宮中歌会始の選者や皇室御用掛になり、3.11後は原発擁護論を保守論壇誌に書いたりしてるんだ😭
俳句のほうは戦時中に弾圧されたモダニズム系の新興俳句を批判的に乗り越えた中村草田男、加藤楸邨らの「人間探究派」が戦中から戦後にかけて活発に活動したんだ😇
短歌のほうだと外すことのできない問題として天皇制と向き合った女流歌人たち、齋藤史、山中智恵子なんかも挙げられるんだ😎
齋藤史は2.26事件の黒幕といわれた齋藤瀏の娘で、処刑された青年将校たちとも幼なじみだったから戦後になって昭和天皇と会ったときの複雑な感情を詠んでもいるんだ😢
戦中から戦後、そして現代までの短歌史や俳句史はなかなか本が手に入らなくて馴染みの薄い人も多いだろうけど、なかなか興味深い世界だからもっと広まってほしいんだ☺
ワオもよさそうな本を見付けたらくこか文藝読書部スレで紹介するんだ🤗 齋藤史ってこれか。訳も分からず書き抜いたものだったけどそんな沿革があったとは
◇暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守うた
◇白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り >>916
遷都案として和歌山と京城があったらしいね モダニズム短歌あんまり詳しくないけど前川佐美雄はええよな
https://www.iwanami.co.jp/book/b265191.html
226事件研究だと堀真清『西田税と日本ファシズム運動』(岩波書店 2007)はすごく良い本なのでオススメしたいわ
今まで厳密に定義されていなかった「ファシズム」「日本ファシズム」「皇道派」「統制派」といった諸概念を丁寧に再検討して
西田税を中心に描き直した思想史研究の労作や
本来幕僚の派閥のはずの「皇道派」扱いされてきた青年将校たちを「西田派」と再定義したのはすごく画期的に感じたで
従来の西田税っていうと北一輝の右腕程度にしか認識されて来なかったけど実際は青年将校たちに強い影響力があったという
軍閥や昭和思想史あたりに感心がある人は是非 稲葉ニキ見てるんやったら今の高橋洋一と田中秀臣になにかコメントほしいわ
「経済学という教養」おもろかったけどリフレ派もピンキリやからな 1984いうたら去年それに影響受けた『2084 世界の終わり』いうのがでたな
イスラムが世界の覇権握ったディストピア
作者がガチで本国から弾圧くらってる人いうのがすごい 完全にネトウヨから脱出する手助けをしてくれた小説☺
新訳版の巻末についてる解説が面白かったんだ😊
これ読んでから権力そのものに関心もったんやけど権力分析でなんかいい書物ある? 胸くそ悪トップ3といえば
沼なんたらの家畜人ヤプーと安部公房の闖入者やな 丸山真男がマルクス主義哲学者の古在由重にインタビューした『一哲学徒の苦難の道』で野球の比喩で二人の世代と気質の違いを語ってたのがちょっとおもしろかったんだ🤗
満塁でノーストライク3ボールの場面からピッチャーが3ストライク取って三振に抑える場面、
ここで少し上の世代として左翼運動にかかわった古在はバッターに感情移入して、次の打席で取り返せばいいと思うという😇
それに対して下の世代でもっと締め付けの厳しい時期に青春を送った丸山は、何とか抑えたピッチャーに感情移入してしまうらしいんだ☺
押し出しで一点取られても次の回で打って取り返せばいい、というのは頭でわかっていても、丸山は「一度失敗したら終わり」という感覚が強いみたいなんだ😰
戦前の非合法活動にコミットしながらそこまでひどい目に遭わず切り抜けた古在と、
何でもないことで捕まって終戦まで針のむしろだった丸山の感覚の差があらわれててすこ😍 >>922
某覆面官僚ブロガーとその二人のいざこざで何もせんかったやろ?
それが答えやないか? 10年くらい前のネット論壇ではリフレが経済復活の希望やったが
今は何が希望になっとるんや? 何もない
「アベノミクスで日本復活」と息巻いていたアホどもも
今や何も言わなくなった
そして代案はなし
「オリンピックで日本終了」ムードがじわじわと広がり
みんな先のことを考えないようにしている マル経の置塩信雄門下で金融緩和主張してる松尾匡ってどうなんやろ?
ワイは経済学詳しくないけどリベラルに人気あるよな
>>927
この世代の知識人ってスポーツについて語るの好きだよな…って思ったけど丸山も古在も文武両道文化のあった旧制一高出身やもんな
岩波茂雄が一高ボート部出身で吉野源三郎が一高野球部のレギュラーやったの有名やけど
あんだけ勉強しながらスポーツまでやってたってのが信じられんわ旧制高校生は >>932
東大卒プロ野球選手第一号の新治のことはサルトル研究の海老坂武が『戦後が若かった頃』に書いとったな
海老坂自身も六大学野球で東大の4番ショートとして立教の長嶋たちと渡り合った往年の名選手や
海老坂と蓮實重彦はサルトルのフローベール論『家の馬鹿息子』翻訳で揉めたらしいんやが、
そのへんが反映されとるのか『戦後が〜』では他の仏文仲間は学識や頭脳を褒められとるのに、蓮實は野球の腕前だけ褒められとった >>931
日本人初のノーベル経済学賞候補言われとった宇沢弘文も一高時代はラグビーで鳴らしとったんよな
画像検索すると下半身ムキムキでランニングしとる画像ヒットしてこら長生きするわと思ったわ >>931
松尾はリフレ派に人気があるというだけで左全体だとそこまででもないやろ
昔「日銀が金刷って慰安婦含めた戦争被害者に渡せば日本も景気良くなるしWin-Winや!」といって炎上しとるしな
松尾に限らず経済学者は何でも金で解決出来ると思ってる奴が多すぎるねん デヴィッド・グレーバー『負債論』は、何でもかんでも金で解決できるという思考が人びとの間で発生・強化される経緯を、古代から説き起こしててお勧め
それはさすがに牽強付会なんじゃ・・・みたいな記述もたくさんあるが、アイデアとしてはおもしろい >>934
宇沢弘文は一高ラグビー部出身やったのか…あの仙人みたいな容貌で筋骨隆々の肉体持っていたとは
格闘ゲームのキャラみたいやな…
芝山町の「成田空港 空と大地の歴史館」って博物館に三里塚闘争のヘルメット観に行ったんで
『「成田」とは何か―戦後日本の悲劇』読んだけどおもろかったンゴ
>>936
上の方のレスにもあるけどグレーバーって現代で数少ないアナキスト理論家かつ人類学者やから変わり者よね
モース『贈与論にポランニー『大転換』にギアツ『インボリューション』と人類学者の経済論面白い
変わり種だとサリーンズの『石器時代の経済学』なんてのもあるやね 人類学者でアナキストといえば『ゾミア―脱国家の世界史』や『実践 日々のアナキズム』のジェームズ・C・スコットもお忘れなく 『モーラルエコノミー』のスコットって人類学者なのは知っとったけどアナキストやったんか…
読書部は勉強になるンゴねぇ… サリーンズみたいなマルクス主義人類学者でカロリー摂取量の下部構造から社会の発展を分析してた人がいたんやけど名前思い出せない😭
人類学ニキいたら教えてくださいオナシャス🙇 >>940
>>941
人類学ニキではないがたぶん『文化唯物論』のマーヴィン・ハリスやと思う
食におけるカロリー・タンパク質・ビタミンetcという下部構造から文化を説明していたな
岩波現代文庫に『食と文化の謎』ってのが入ってるで
違ったらすまんな >>942
そのハリスですわサンガツ🙆
パンキョーの文化人類学の講座で習って「変わった理論やな😲」って思ってたんや😎 今の保守論客()ってどいつもこいつも低学歴・無教養なクズしかおらんわ
中川八洋先生のような真正のスーパーエリートはもう出てこないんやろか そら皮肉か?確かに中川先生は経歴だけならスーパーエリートやが
保守の解説書としても今の宇野とかがあるんで
保守解説者としての中川八洋の役割はもう終わったやろ まあ研究対象と本人の政治スタンスって離れてても別におかしくはないからな
日本のアナキズム研究の第一人者である勝田吉太郎はゴリゴリの反共右翼ンゴ
勝田の反共主義にはアナキズムによるボルシェビズム批判が採り入れられてるようやが
デリダ研究者みたいにみんな左翼でアクティビズムに関わってるってのは珍しいんちゃうかな
高橋哲哉・鵜飼哲と左翼で政治に関心が強くてよく発言する人が多い
あずまんのようにデリダ研究者だったはずがゲンロン芸人になっちゃう例もあるけど… 何書いても相手にされなくなった芸人は宗教団体作ってセミナー開いて信者から金をせびるんだよな >>948
読書部で名を出すのもはばかられる水準のネット論客は大体それやな
上念、倉山、コンス、戸締役、三橋
書いてて具合が悪くなってきたんだ😭 青木文鷹もその類いやな
あいつはガチモンの前科があるからなおたち悪いわ 副島隆彦ってどういう人なの?
ネットだとオカルト野郎みたいな扱いだけど、小室直樹の弟子だし、公演会だと意外とクレバーみたいな書き込みもあって気になってる 前はクレバーだったらしいが最近は気に入らない奴を統一協会認定するおじさんになってるって弟子のアルルが書いてたな
まあアルルとかノイホイ周辺も怪しいんだけどさ 小室直樹の弟子でもともとは政治経済とか英文法の本をよく書いてた評論家や
けど師匠譲りの極論家なんがエスカレートして
アポロ月面着陸否定論とかユダヤ陰謀論にはまって
そっからノンストップでカルト化したんや
たまにクレバーなんは昔の政治評論のノリが死んでないいうことやな
「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」が一冊読むならオススメや
でもこの本にも「チョムスキーは陰謀勢力の別動隊」みたいな怪しい記述はあるから用心やで 副島ってただのビジウヨならぬビジ糖質ちゃうんか?
馬鹿な糖質を陰謀論で釣って飯の種にしてるだけで本人は正常やろ 副島センセイはライトハウス英和辞典をクソミソに貶してたころはまだまともだったんだけど
アポロ陰謀論にはまった頃にはもう頭おかしくなってたんだ
ワイは代ゼミで副島に英文法習ってたのでああなってしまって悲しいんだ ある程度実績のあった知識人や学者が突然狂ってしまうのはどういう現象なんやろな
第四インターのメンバーで竹中労・平岡正明らと3バカゲバリスタと呼ばれ「東アジア反日武装戦線」に強い思想的影響を与えた太田竜も
「日本」以外の拠点を求めていったら縄文・アイヌ・ディープエコロジー・菜食主義…と渡り歩くことになって
最後はUFOとか爬虫類人とかイルミナィとか陰謀論を言いだすようになってもうたンゴ
ディープエコロジーにハマってた頃に書いた『家畜制度全廃論序説』はアニマルライト論っぽいネタ本で意外と面白かったけど
副島センセイは太田竜と仲良かったやね
最近は上で出てる中川八洋が「右の太田竜」みたいになってへんか
保守論壇内部で内ゲバしまくったうえに陰謀論にかぶれて…
『福田和也と“魔の思想” 日本呪詛のテロル文藝』で批判された福田和也は
坪内祐三との対談で「宇宙工学やってたから電波が届いてるんだろう」と馬鹿にして大笑いしてたンゴ >>954
正直それだけであの密度のガイジ文は書けんと思う
まあ師匠や兄弟子たちと同じで
マトモやった頃から荒いと言えば荒かったけど
初期の属国論とかの頃はまだよかった https://twitcasting.tv/skypebookclub 👀
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