●イギリス人旅行家イザベラ・バードが1894年に釜山に上陸して見た近代的産業は、
すべて日本人の手によるものだった。〈銀行業務は東京の第一銀行が引き受け、郵便と
電信業務も日本人の手で行なわれている。居留地が清潔なのも日本的であれば、朝鮮
人には未知の産業、たとえば機械による精米、捕鯨、酒蔵、フカひれやナマコや魚肥の
加工といった産業の導入も日本が行った〉
(『朝鮮紀行 英国婦人の見た李朝末期』イザベラ・バード著、講談社学術文庫 以下同)