もう二人のBOOWY、諸星アツシと深沢和明の存在は無意味である。
諸星のリズムギターはそもそも「ソロらしいソロを弾かない」布袋には必要ないし、
実際印象的なフレーズは皆無。
むしろ彼を加入させたことで、布袋自身が何を弾けばいいのかわからない、
ということになっているのは4人になってからのまとまったサウンドを聴けば明白。
結果的には布袋のアイデンティティー確立の遠回りになってしまった。
そして深沢。なんとSAXが聴こえないじゃないかー!
当時の未発表曲『DAKARA』ぐらいでしか彼のSAXを意識できないというのは意味不明。
当時のライブ、デモテープではガンガン吹いているのにねー、不思議である。
こういうところが、本作(MORAL)を“何がしたいのかわからない”作品にしてしまっているのである。
ただね、深沢はコーラス頑張ってたんだよね。なかなか味があった。
作詞のセンスもある。でもSAXはヘタ(笑)。