@@@ザ・モップスPART3@@@©2ch.net
初期スレは8年弱、前スレは5年半。(現在消化間近。あと20レス。)
まったりとした流れの中でもスレの消費スピードは早まっているモップススレ。
華やかなGSブームの影で他のグループサウンズより一歩抜きん出ていたような気がする。
日本のロックの基礎を築いたといえる生粋のロック・バンド「ザ・モップス」。
もっと評価してもいいのではないだろうか?
前スレ
@@@ザ・モップスPART2@@@
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/legend/1284344093/
初期スレ
@@@ザ・モップス@@@
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/legend/1040170829/ フォーク&ポップスVOL10(昭和49年6月15日発行)より
さようなら、栄光のモップス
時は、やっぱり、とめどなく、流れていくもので、
止めることは出来ません。人も、次第にトシをとって、
その生活も、思想も、生き方も、夢も、次第に変化していきます。
いいことのようにみえても、なんて、はかない現象でしょうか?
時が止まって、トシもとらなければ、ほんとうにいいのにと
思うことがしばしば、私にはあります。自分が、充実した中にあるとき、
その充実からのがれることが、非常につらくなるからです
でも、こんなたわごとを言っても仕方のないことなのですから。
さて、あの有名な、モップスが、4月23日の中野サンプラザ・ホールでの
さよならコンサートを最後に解散しました。 >>381の続き
あんなにがんばり続けてきたのに、とても残念でなりません。
モップスの残したものは、なんだったのか、考えてみるに、ただ、
単なる、G・Sの残がいと、片づけてしまうのには、余りに実力が
ありすぎます。モップスは、誰がみても、きっとわかるように、
日本のポップ界の進展に、大いに影響を及ぼしたのです。
それは、ちょっとの説明では語りきれませんが、おもいだしてみても、
あの昭和42年11月5日、G・Sの世界に、サイケデリック・サウンズと、
マスコミに語られた造語のにない手として華々しく登場したのでした。
歌謡曲の亜流のような存在で、日本を吹きあれていた、スターのいる、
グループ・サウンズ全盛時代にです。
なんとぶきみな、なんとひどいルックスのグループなんだろう、
などと言われながらも、その頃でも、一部からは深い理解を示され、
かつ、その実力の一端を感じとってくれた、力強いファンによって、
じみながらも、一応のポジションをつくりあげていたものなのです。 >>382の続き
まるで乱立していたG・S全盛期、だせばレコードはなん十万枚も
売れる時代でした。歌もひどく、演奏もひどく、それでもキャーキャーと
さわがれるグループのレコードは常に好セールスを記録していたのです。
モップスの存在は、そうした、スター・グループの一群からは一歩しりぞいた
ところに存在し、ひそかに一線の人気を持つべく待期していました。
とうとうそうした意味での成功はかないませんでしたが、それだけに、
このグループの解散はおしまれてなりません。モップスの出現は、日本に、
おける、ロック・ミュージックの向上、そして、ロック・ミュージシャンの
芸能界における社会的地位の向上に寄与したグループとして、高く評価
されています。
アンダーグラウンドでしか、認められなかった、ロックをオーバー・グラウンド
へともっていった、意義は大きく、その恩けいは、今のミュージシャンが大いに
感謝している筈なのです。モップスのシングル盤のヒット曲の中には、ずい分と、
ユニークなものがあります。 >>383の続き
そのいずれもが、当時のレコード界に新鮮な印象を浴びせたのは当然で、更には、
新しい音楽の分野を確立し、音楽層を広げてくれたことは、まぎれもない事実です。
「月光仮面」のあの痛烈な、ユーモアとロックとの融合、そして「たどりついたら、いつも
雨降り」の楽しいロックン・ロール、「朝まで待てない」の気持のいいロック風・流行歌、
「森の石松」のあのさえわたった、センスのよさ、など、数えたらキリがありません。
アルバムでも種々の挑戦をやってのけました。特に印象に残るのは、「モップスと十六人の
仲間」というアルバムです。吉田拓郎の曲、井上陽水の曲、かまやつひろしの曲、などと、
友人たちのつくった曲をモップス流に料理してヒットさせました。こうしたアイデアも、
長いロック生活の中でつちかわれてきた、交友の巾広さと、信頼があればこそのことです。
あたたかい、スタッフと、あたたかいファンとにかこまれて、モップスはこの7年間、
自由に、のびのびとロック活動をしてきたのです。いろいろなこともあったのですが、
強い団結力と、トータルなロック思想が上手く重なりあって、解散しても、そのかがやきは
なくなることなく、ファンの胸にやきつづけることでしょう。 >>384の続き
星勝は、作編曲を中心として、巾広い音楽活動をしていくようですし、
鈴木ヒロミツは、役者稼業を中心にやっていくようですし、三幸太郎と
鈴木ミキハルは、又、あたらしい、バンドを結成して活やくするということです。
あのモップスの味わい深いロックは、きっと後進のグループに、ロックの心を教えた
筈ですし、その意味では健在ながらの解散も、カッコよくスマートで、よかったのかも
しれません。
それぞれのメンバーが、それぞれの道で活やくする姿をみていくわけですが、彼らの
前途に拍手をおくりたいのと同時に、今後の日本のロック・ミュージックの前途に、
大いなるものが、生きつづけていくことを祈ってやまないのです。
元気でがんばって下さいね。元気でがんばって下さいね。さよならモップス、さようなら。
すずきまさかつ