>>381の続き

あんなにがんばり続けてきたのに、とても残念でなりません。
モップスの残したものは、なんだったのか、考えてみるに、ただ、
単なる、G・Sの残がいと、片づけてしまうのには、余りに実力が
ありすぎます。モップスは、誰がみても、きっとわかるように、
日本のポップ界の進展に、大いに影響を及ぼしたのです。

それは、ちょっとの説明では語りきれませんが、おもいだしてみても、
あの昭和42年11月5日、G・Sの世界に、サイケデリック・サウンズと、
マスコミに語られた造語のにない手として華々しく登場したのでした。
歌謡曲の亜流のような存在で、日本を吹きあれていた、スターのいる、
グループ・サウンズ全盛時代にです。

なんとぶきみな、なんとひどいルックスのグループなんだろう、
などと言われながらも、その頃でも、一部からは深い理解を示され、
かつ、その実力の一端を感じとってくれた、力強いファンによって、
じみながらも、一応のポジションをつくりあげていたものなのです。