>>382の続き

まるで乱立していたG・S全盛期、だせばレコードはなん十万枚も
売れる時代でした。歌もひどく、演奏もひどく、それでもキャーキャーと
さわがれるグループのレコードは常に好セールスを記録していたのです。
モップスの存在は、そうした、スター・グループの一群からは一歩しりぞいた
ところに存在し、ひそかに一線の人気を持つべく待期していました。

とうとうそうした意味での成功はかないませんでしたが、それだけに、
このグループの解散はおしまれてなりません。モップスの出現は、日本に、
おける、ロック・ミュージックの向上、そして、ロック・ミュージシャンの
芸能界における社会的地位の向上に寄与したグループとして、高く評価
されています。

アンダーグラウンドでしか、認められなかった、ロックをオーバー・グラウンド
へともっていった、意義は大きく、その恩けいは、今のミュージシャンが大いに
感謝している筈なのです。モップスのシングル盤のヒット曲の中には、ずい分と、
ユニークなものがあります。